シャトー セネジャック 2015
テイスティング コメント
エッジが褐色がかったガーネット。カシスやブラックベリー、ブラックチェリーなど黒系果実のアロマにリコリス、スパイス、ローストしたオークのヒント。タールやタバコ、マッシュルームの香りなど複雑なニュアンスを醸し出している。口に含むとしなやかでスムーズ。2015年らしい豊かな果実味が広がりしっかりと目が詰まったタンニンの構造、その上にフィネスが感じられ穏やかな酸味が全体をバランスよくまとめあげる。熟成しつつフレッシュな果実の風味が共存し程よいビター感、オークのフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は、牛ステーキ、ローストチキン、煮込みハンバーグ、キノコ料理など。
2021年5月試飲
シャトー セネジャック
オー メドックを代表するシャトーの一つ、セネジャック。近年シャトー タルボのリュスマン氏が所有してから著しく品質が向上。深みのある香りで、その味わいは柔らかくて果実味に溢れるタイプです。
講談社「BORDEAUX ボルドー 第4版」ロバート パーカーJr.著より抜粋
セネジャックは、ポプラの並木道と池がある、写真向きの美しいシャトーである。メドックの南部、パランピュイールの町の西方、アルサック村のちょうど南にある。畑の土壌は非常に軽い、砂まじりの砂利質であり、若いうちに飲むためにつくられる、やわらかくて果実味の多い赤ワインを生産している。最近のヴィンテージ、特に2001年と2000年は、中身と個性が増している。さらに生産者たちは、年間800ケースだけの秀逸なカロリュスと呼ばれるプレステージ・キュヴェを世に送った。このワインはメルロ50%、カベルネ・ソーヴィニョン33%、カベルネ・フラン17%が植えられた3haの砂利質の区画からつくられる。ブレンド比率は、ヴィンテージによってかなり違う。2000年は、カベルネ・ソーヴィニョン85%、メルロ15%で、2001年は、カベルネ・ソーヴィニョン48%、メルロ26%、カベルネ・フラン26%だった。