ヴェレノージ ルディ 2018
ワイン名の「ルディ」とは、ラテン語で「ゲーム、チャレンジ」の意味です。ボトルの絵は、アンリ マティスの絵画「ダンス」を参考にしています。畑は、標高200~270mのアスコリ ピチェーノに近い斜面にあります。土壌は石灰岩の混じる粘土質。10月半ばの早朝か夕方に収穫し、小さなトレイに入れて低温に保ちながらワイナリーへ運びます。除梗してから、温度管理とルモンタージュが出来る100hLのステンレスタンクで発酵。醸しは28日間です。厳選したフランスのメーカーの新樽で18~24ヶ月熟成させます。メルロとカベルネにはライトローストの樽を、モンテプルチアーノはミディアムローストの樽を使用。出来上がったワインを、樽から選りすぐってブレンドします。
評価
2016VT イヴィーニ ディ ヴェロネッリ2020: トレステッレ オーロ / 94点獲得
2016VT ルカ マローニ ベストワイン年鑑2020: 98点獲得
2016VT ガンベロ ロッソ ヴィーニ ディタリア2020: 2グラス
テイスティング コメント
深みのある濃いルビー / ガーネットの色調。香りは熟したブラックベリーやラズベリー、カシスリキュールを思わせスミレ、クローブ、ペッパーなどのスパイスのニュアンスが混ざり合う。そして仄かな甘草、バルサミコの香り。木樽由来のバニラやトースト、チョコレートのヒント。口当たりはまろやかでシルキーなテクスチャー。たっぷりとした、濃厚な味わいながら柔らかく緻密な印象。リキュールのような凝縮感、完熟ベリーの甘酸っぱさにオークの風味が溶け込み、複雑さとコクをもたらしている。豊富なタンニンがしっかりとした骨格を形成し伸びのあるアフター。果実とオークのフレーヴァーが持続する。
合う料理 赤身肉料理、鶏肉のトマト煮、茄子の挽肉詰め、デミグラスソースを使った料理など。
2024年6月試飲
ヴェレノージ
ヴェレノージは、イタリアのアドリア海沿岸のほぼ中心に位置するマルケ州のアスコッリ ピチェーノ地方でワイン造りを行う、注目を集める生産者です。父の自家用のワイン造りを小さい頃から手伝っていたエルコレが、抑えきれない情熱とともに始めたワイン造りは徐々に拡がり、現在では105haもの葡萄畑となりました。かつては「無口な職人エルコレ」というイメージでしたが、今は20名の若いスタッフが協力して品質向上に努めるチームとなっています。エルコレはテイスティングやワインの総合管理を行い、個々のワインには担当者がいて、全ての決定はスタッフ全員で行っています。
2002年6月から、トスカーナ出身のトップエノロゴ、アッティリオ パリをコンサルタントに迎えました。かの著名なワイン評論家ロバート パーカーは「ワインアドヴォケイト、152」で、アッティリオ パリの参加について『重要な動き』として言及し、『マルケ南部のリーダー的生産者となりつつあることを確信している。』と書いています。
日当たりのよい斜面の畑から注意深くデリケートに栽培された葡萄を、各ワインのタイプにとって、最もアルコール含有量が適当となる糖度の時期に収穫します。また、ワインへの醸造は生産サイクルの重要なプロセスです。畑での作業の結果を十分生かすため、コンピュータ管理された温度コントロールした醸造方法、ソフトでデリケートなダメージをもたらさないプレス、ワインの種類によって様々なサイズや種類のステンレスタンクやオーク樽を使い分ける熟成が、色、味、ブーケ、アフターがパーフェクトなバランスの品質につながります。
ロッソ ピチェーノの最良の生産者として掲載
エルコレのワインはすでに国内外で高く評価され、ヒュー ジョンソンの「ポケットワインブック」ではロッソ ピチェーノの最良の生産者として、イタリアワインのガイドとして名高い「ガンベロ ロッソ」でも好評価を得ています。ほとんどのイタリアワインが集う展示会ヴィニタリィの品評会や、その他国内外の品評会でも毎年のように受賞しています。