カーサ ヴィニコラ ニコレッロ バルバレスコ リゼルヴァ 2000
醗酵: ステンレス タンク/主醗酵後、オーク樽にてマロ ラクティック醗酵
醸造: オーク樽熟成 60カ月 (5,500L スラヴォニア産 新樽比率20%) / 瓶熟成 11年
テイスティング コメント
エッジが褐色がかったルビー / ガーネット。チェリーやドライイチジクの香りと、バラ、シナモン、紅茶などの香り。さらにクローブやタバコ、ジャーキー、杉、なめし革の香りなど複雑なニュアンスを醸し出す。味わいはなめらかでリッチ。気品を携えたバルバレスコのワインは「ワインの女王」と形容され2000年は正にそれを象徴する素晴らしいヴィンテージとなった。美しく綺麗な酸と、こなれたタンニンが交わりストラクチャーのしっかりとした威厳のある佇まい。力強さとともに包み込むような優しさが感じられる。余韻は長くスパイシーで、味わい深さがある。合わせるお料理は、赤身肉や仔羊のロースト、ビーフシチュー、ジビエ、チーズであればゴルゴンゾーラやカマンベールなど。
2022年1月試飲
カーサ ヴィニコラ ニコレッロ
バローロの歴史と伝統、そして土地から生まれる味わい
「ニコレッロ」社の歴史は古く、1900年初頭、ワイン造りの伝統が根付いたピエモンテ州のランゲとロエロの丘陵にワイナリーが設立されました。とても勤勉で生真面目、先祖代々ブドウ農家だったニコレッロ社のオーナー、カゼッタ氏はこの地の気候・土壌・ブドウを熟知しており、ワイン造りと自然環境への配慮、ブドウの選別には常に心を砕き、より自然なワインをつくる為に熱心に技術革新と設備投資を続けています。
また、「熟成されてこそ、ネッビオーロは真の実力を発揮する」という信念をもとに、タンニンの強い品種だからこそ大樽でゆっくり熟成させるという伝統的製法にこだわってきました。ワインは飲み頃になるまで出荷はされず、飲み頃が過ぎたものについては販売を行わないと強い信念をもっています。
ニコレッロのワインには常に強烈な情熱が感じられ、栓を開けた瞬間にその味・香り・ニュアンスの虜になってしまいます。このランゲ&ロエロ丘陵の小さな奇跡と知性が詰まっていると言っても過言ではない、彼らのワインをどうぞご賞味ください。