グラハム・ベック ブリュット・ロゼ NV
収穫:手摘み
醗酵槽:ステンレスで別々に醗酵しブレンド 瓶熟: 15ヶ月
シャンパーニュ方式(瓶内二次発酵 メソッド・カップ・クラシック)
評価
ティム・アトキン 2017 南アフリカワインリポート:91点
テイスティング・コメント
シルバーがかったサーモンピンク、キメ細かくクリーミーな泡立ち。香りにはチェリーやストロベリー、ラズベリーなどのチャーミングな果実香にオレンジピール、ピンクペッパー、フェンネル、ほろ苦いミネラルのノートがアクセント。口当たりは快活ながらスムーズな飲み心地で繊細な発泡、酸味はなめらかで果実味とバランスがとれている。味わいは軽快で、赤い果実やラベンダーを思わせる華やかな風味が舌上で弾けるように広がり、エレガントな質感とともにしっかりとした構造をもつ。香りから味わい、余韻まで一貫して明るく豊かな表情で魅せる、オールラウンダーなスパークリング・ロゼ。
2018年3月試飲
グラハム・ベック
南アフリカの中のシャンパーニュ
南アフリカで最も有名にして、世界に誇る高品質スパークリングワインとして、多くの賛美を浴びてきたグラハム・ベック。良質なピノ・ノワールとシャルドネの産地として有名な産地に農場を購入、1991年より生産をスタートさせました。南アフリカ産スパークリングとして、初リリースの2002年から6年連続TOP10生産者に選ばれ、南アフリカで最も多くの賞を受賞してきた生産者として知られています。恵まれた日照量が育む奥深い複雑味と果実味、それであってフレッシュさが際立った瓶内二次醗酵によるスパークリングワインです。
南アフリカを代表するスパークリングワインの名手
醸造家ピーターの身体を流れる血は「泡」で出来ている、とワイン関係者が語るほどスパークリングワインの生産を天職にしてきた南アフリカを代表する泡の重鎮的存在です。マムやモエ・エ・シャンドン等シャンパーニュを代表する蔵を含め多くの蔵でヴィンテージを経験。これまで何度もシャンパーニュに赴き理想とする「パーフェクトな泡」を追求し知識を養ってきました。
独特のテロワール
ウエスタン・ケープの中で最も濃密な石灰岩質土壌を持ちワインに自然な酸を形成させる。また、赤い頁岩や砂岩質、シストの混ざった風化した花崗岩質土壌の上に肥沃な石灰質土壌が広がる等、様々な土壌環境を持つユニークな産地です。
厳選された区画で栽培(全て自社畑)
テロワールにこだわり区画を厳選、抵抗力の高いクローンへの植え替えを行うなど、畑第一主義で取り組んでいます。温暖な地域ですが、他のケープ産地よりも早くブドウが成熟することから収穫は熱波の訪れるずっと前(1月)に行うことができます。これにより、健康に育ったスパークリングに適した熟度で収穫することができ上質で高い果実味のスパークリングワインを産み出すことができます。
フレッシュな果実味をボトリング
酸化を防止しフレッシュさを保ち、且つ繊細な泡を産み出す事を目的に収穫後ブドウは30分以内にプレスを行います。約4時間かけて優しく段階的にプレスを行い新鮮でテロワールが美しく現れたブドウジュースを搾り出します。こうして収穫毎に圧搾され、細かくキュヴェを分離・醗酵。各ワインスタイルに最適なブレンドを行っています。
醸造家:ピーター・フェレイラ氏(中央)