シャンパーニュ サルモン 100% ムニエ ブリュット ロゼ NV
ショミュジー産ピノ ムニエ100%のベースワイン75%(ヴァン ド レゼルヴ40%)に、サルシー産ピノ ムニエのセニエ20%および赤ワイン5%をブレンド。2年間以上瓶熟成。樹齢約40年のヴィエイユ ヴィーニュ。ドザージュは7g/l。
テイスティング コメント
オレンジを帯びたサーモンピンクの色調。ストロベリーやチェリー、赤スグリ、リンゴのアロマが広がりスミレ、バラの花弁、ローズヒップのヒント。次第にブラッドオレンジやピンクグレープフルーツ、爽やかなシトラスの香りが現われる。口に含むと柔らかくクリーミーなテクスチャー。豊満な果実味とフレッシュでしなやかな酸とのバランスがよく、力強くも優雅な輪郭を縁取る。たっぷりとしおり、かつドライ感もある。仄かな苦みが心地よく、引き締まった長い余韻へと誘う。
合う料理 生ハム、シーフード、牛肉のカルパッチョ、鶏肉料理、さつまいものキッシュなど。
2023年9月試飲
シャンパーニュ サルモン
自他ともに認めるピノ ムニエのスペシャリスト
シャンパーニュの生産者 サルモンは、「ヴァレ ド ラルドル」のショミュジー村に20世紀初頭から続くヴィニュロンの家系で、1980年にRMを設立し本格的に自社瓶詰めを開始しました。2010年に3代目アレクサンドル サルモンに世代交代し、従来のリュット レゾネ栽培から実質的なビオロジック栽培まで高め、一部の畑では馬による耕作、また輸出展開を開始したりなど躍進が遂げられました。この生産者は、自他ともに認めるピノ ムニエのスペシャリストであり、ヴェールに包まれたこの品種の本当の姿、真の魅力を完璧に把握して具現化する力量において、彼らの右に出るものを見つけるのは至難です。
サルモンの「ピノ ムニエ観」(生産者 談)
『30年前まで、このエリアにはピノ ムニエしか植えられていませんでした。その後国際的な品種ブームが起きて、ピノ ムニエはどんどん引き抜かれ、かわりにピノ ノワールやシャルドネが植えられていきました。しかし、先人たちの長い長い試行錯誤の歴史を経て、この地にピノ ムニエが定着したのには理由があるのです。その理由を、私たちのシャンパンを飲んで実感していただければ本望です。』
『それぞれのぶどう品種に特有の美質を得るためには、ヴィエイユ ヴィーニュであることが重要です。古樹より生まれるピノ ムニエには、フリンティ(火打石)香とミネラルがたっぷりと含まれています。』
『ピノ ノワールとシャルドネは今やどこの国でも栽培されていますが、シャンパーニュ地方以外でピノ ムニエを栽培している産地はほとんどありません。ワインに限らず、世界中の消費者が「その地ならではのもの」を求めるようになった今、「シャンパンといえばピノ ムニエ」と言われるようになる日がきっと来ると、世界でひとりだけかもしれませんが、私は信じています。』
偽りのない自らの「ピノ ムニエ観」を、磨き抜く。アレクサンドル サルモンの関心は、この一点に置かれています。