アデガス バルミニョール バルミニョール アルバリーニョ 2019
熟成: ステンレス タンク熟成
評価
2022VT ジェームス サックリング: 91点獲得
テイスティング コメント
輝きのある淡いイエローの色調。香りはマンダリン、アプリコット、桃、グレープフルーツなどの果実香、ジャスミン。そして新鮮なハーブの香り、カルダモン、石、スパイスのノートが混ざり合う。味わいはフレッシュでジューシー。ミネラルが充実し果実のエキス分が豊か。リンゴや梨、白桃を思わせる風味があり僅かに塩味を伴う。爽やかでしっかりとした構造。程よい苦みとフルーティーさ、絶妙のバランスを保っている。非常に長い余韻も印象的。
合う料理 和食、貝の酒蒸し、ホタテのカルパッチョ、魚介を中心とした料理、アヒージョなど。
2024年4月試飲
アデガス バルミニョール
“常に先駆者であること” を目指す品質志向のワイナリー
アルバリーニョ種のワインで知名度の高いリアス バイシャスは、もともと優れたワイン産地です。ですが、地産池消のガリシア地方では従来のワイン造りの枠を超えたクオリティを目指す造り手はまだ少数派です。
アデガス バルミニョールはこうした風土の中、1997年に「伝統とテクノロジーの融合」を掲げて設立された、進取の気質に満ち溢れたワイナリーです。当初から最新設備の導入にも非常に熱心で、それはスペイン全土で見ても進取の試みで、こうした品質重視の姿勢から、常に高い評価を集めるリアス バイシャス屈指の造り手として認められています。
艶やかなアロマとミネラル感
低い河岸という意味のリアス バイシャスのワインは90%がアルバリーニョ。中でも豊富なミネラルを含む土壌から生まれるバルミニョールのアルバリーニョは、非常にクリーンでピュアな果汁を搾り取ることで得られる果実由来の芳醇なアロマときれいな酸味にうっとりさせられます。
地元の品種を守りたい!
大きく3つに分かれるリアス バイシャスでは、ほぼ100%近くがアルバリーニョ種の栽培という北部・内陸部に対し、バルミニョールのある南部オ ロサルでは、ロウレイロ、カイーニョといった地元品種が栽培されています。特に良い区画を持つバルミニョールは、こうした繊細な地元品種の栽培が可能。消え行く、しかし実は貴重な地元品種の栽培に積極的で、ワイナリーが最もポテンシャルを感じている品種でもあります。
卓越したビジネスセンスとワインへの愛情
アデガス バルミニョールの創設者でありオーナーのカルロス ゴンザレス氏は、1997年にプロジェクトを立ち上げ、2001年に創業しました。ワイン業界での幅広い経験をもとに経営手腕を発揮してきたゴンザレス氏は、品質とテロワールに根ざしたワイン造りがポリシーです。
「伝統とテクノロジーの融合」を掲げ、最新設備の導入にも非常に熱心で、スペイン全土で見ても先駆者的存在。現在は世界に3台しかないという最新式の圧搾機を導入し、非常にクリーンでピュアなジュースの搾汁に成功しています。
ゴンザレス氏はまた、バルミニョールのグループ経営の一環として、2004年にはリベラ デル ドゥエロにボデガス エルバーニョを、また最近では同じリアス バイシャスにワイナリーを購入してプロジェクトを少しづつ広げるとともに、ディストリビューションや農業技術の指導を手がけるサービスも行うなど、多くの信頼を集めています。
魚介類との相性は、それはもう抜群!
“海のワイン”と称される、リアス バイシャスのワインは一般に魚介類との相性が非常に良いことで知られています。なかでもバルミニョール アルバリーニョは果実由来の調和したアロマときれいな酸、ミネラルが特徴で、白果実や柑橘類、ハーブを想わせるとともに、はちみつや艶やかな花のような芳醇な香りが広がります。