ハッシュ・ヒース・エステイト バルフォー 1503 ロゼ・ドライ NV
醗酵:ステンレス・タンク ステンレス・タンクにてマロ・ラクティック醗酵
デゴルジュマンまでの瓶内熟成:15カ月
残糖:18.4g/L
★評価
ワイン・エンスージアスト:90点獲得!
【テイスティング・コメント】
銅色がかった淡いペールピンク。粘性は中程度。香りにはラズベリーやレッドチェリーのコンフィ、赤リンゴ、ローズヒップ、ジンジャーが混じり合う鮮烈かつ上品なアロマ。そして香ばしいイーストやナッツ、砕石、ミネラルのニュアンス。口に含むと、非常にスムーズで繊細な発泡が心地よく、生き生きとした果実感で満たされる。爽やかでクリーンな印象。柔らかくジューシーな果実味と酸とのバランスが絶妙のハーモニーを奏でており、味わいとしては辛口ながらフィニッシュに仄かな甘さが残る(残糖は18.4g/L)。ミネラリーでシャンパーニュに似通ったエレガンス、アフターの余韻も長く果実のフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は鴨肉のロースト(ベリーソースを添えて)、鶏肉と茸のクリーム煮、マグロの刺身やカルパッチョなど。ロゼ・シャンパーニュ・ラヴァーにはぜひ試していただきたい。
※2017年3月試飲
■ハッシュ・ヒース・エステイト
ロゼ・スパークリングを得意とするエステイト
「ハッシュ・ヒース・エステイト」のワイン造りは実業家として成功したリチャート・バルフォー・リン氏により2010年に始まったまだ新しいプロジェクトです。エステイトは1503年に建てられたチューダー調のマナーハウス、ハッシュ・ヒース・マナーを元にしており、ここは1980年代から現在のオーナーとなったバルフォー・リン家の自宅として使われています。丘の上に建つこの邸宅からは、ケント州のブドウ畑を取り囲む美しい景観を眺めることができます。
ワイン造りへの夢を長年抱いてきたリチャード・バルフォー・リン氏は2010年、遂にその道をイングランドのブドウ栽培について深い知識をもつマスター・オブ・ワイン、ステファン・スケルトン氏の協力のもと歩むことになります。コンサルタント・ワインメーカーには4度のワイナリー・オブ・ザ・イヤーに輝き、数々の国内外の賞を受賞する実力の持ち主オーウェン・エリアス氏を、醸造家にはヴィクトリア・アッシュ氏を迎え入れ、ロゼ・スパークリングワインの生産に特化したイングランドで唯一のワイナリーとしてスタートしました(近年ロゼ以外のスパークリングとスティルワインも生産も始めています)。
リチャード・バルフォー・リン氏の目標は常に「モダン・クラシックの特徴をもち、世界に認められる高品質ワインをうみ出すこと」。そのことはヴィンテージ・ロゼがオリエント・エクスプレスやロンドン・オリンピックにも採用されたことなどからも証明されています。