シャトー マロジャリア マルゴー 2015
収量は樹当たり8~房と徹底した抑制を行っています。発酵とマセレーションは温度管理されたステンレス槽で3週間、樽内でマロラクティック発酵が行われます。熟成は新樽100%で18~24ヶ月。清澄もろ過もしません。
評価
2015VT ワイン スペクテーター: 93点獲得
テイスティング コメント
艶のある深いガーネット。香りはカシス、ブラックベリー、ブラックチェリーなどの果実にスミレ、木樽由来のロースト香。ビターチョコレートやカカオの香り。タールやクローブなどのスパイスのニュアンスも感じる。味わいはまろやかで目の詰まったタンニンが存在し層状で噛み応えがある。しっかりとした骨格は正にカベルネを基調としたものだが、素晴らしく熟したタンニンと調和のとれた酸味、力強くもエレガントでまとまりが良い。コクを備えたフルボディ、純度が高く気品が備わっている。合わせるお料理は、牛や鴨肉のロースト、ジビエ、スペアリブなど。
2021年12月試飲
シャトー マロジャリア
ファーストリリースの1999年以来、高い注目を集めているメドック初のガレージワイン、マロジャリア。現オーナーはフィリップ ポルシュロン氏で、手掛けているのはボルドー最高のサクセス ストーリーとして知られているガレージワインの代表格“シャトー ド ヴァランドロー”のオーナー、ジャン リュック テュヌヴァン氏と妻のミュリエル氏。そしてコンサルタントにミシェル ロラン氏を招聘し、毎年のように高評価のワインを世に送り出しています。ファーストリリースから『その品質は2級シャトーにも相当する』と大きな話題を呼んでいます。
講談社「BORDEAUX ボルドー 第4版」ロバート パーカーJr.著より抜粋
7.3haのこの新興シャトーの畑(デビューは1999年ヴィンテージ)は、フィリップ・ポルシュロンの所有である。グラン・ヴァンを420ケース生産している。サン・テミリオンでは畏怖の目で見られているジャン=リュック・テュヌヴァンとその妻ミュリエルが生産の責任者である。
一般的な評価
新しく創設されたこのシャトーは、ボルドーの左岸に大変な話題を巻き起こした。メドックで最初につくられたガレージワインであり、初めの3回のヴィンテージは間違いなく最高の品質である。マロジャリアの将来を予想するのは時期尚早だが、このミクロ・シャトーの傾向は継続していくことが予想できよう。現在、ここのワインの品質は二級シャトーに相当する。価格は高いが、ワインの品質を考えれば満足感がある。しかし、このワインの歴史の浅いことを思えば驚くほど倣漫だとも言える。セカンド・ワインはクロ・マルガレーヌ。