ボデガス カステロ デ メディナ ベルデホ 2022
評価
2015VT ワールドワイン ランキング2017: 「世界のベルデホ」1位獲得
2016VT レ シタデル デュ ヴァン2017: 金賞受賞
テイスティング コメント
グリーンがかった淡いストローイエロー。粘性は中程度より高め。香りには白桃やメロン、グリーンアップル、白い花のアロマに干し草、フェンネル、アニスのノート。新鮮かつ清涼感に溢れており、そこに石灰的なミネラルのニュアンスが感じられる。口に含むと爽やかでクリスピーな飲み口。次第にボディ感が増していき、ミネラルを含む力強さとジューシーさを携えた果実味が特徴。透明感があり、生き生きとした酸とのバランス、それでいてまろやかで調和がとれている。味わいはドライでほろ苦いミネラルの風味がアクセント、持続性のあるフィニッシュ。合わせるお料理はアペリティフ、シーフードのマリネやサラダ、アヒージョ、魚料理、香草を使った白身肉のソテーなど。
ボデガス カステロ デ メディナ
ルエダの伝統的なワイン造りの手法と最新の設備と技術を融合させ、モダンなスタイルのワインを生み出しています。ボデガの名称は、メディナ デル カンポの歴史的なシンボルである、有名なモタ城に敬意を表して付けられました。ラベルに描かれた羅針盤は、常に北を指すことから、品質を常に目指すという意味合いを込めています。
畑は標高750~800mの高台に広がっており、平均樹齢は20~25年。このエリアは、大陸性気候の影響を受け、長く寒い冬がある一方で春は短く、夏は暑く乾燥しています。畑の土にはカルシウムやマンガンが豊富で、石が多く見られます。通気性がよくたいへん水はけのよい土壌で葡萄栽培には理想的です。また畑では環境を保護するために農薬は使用していません。この地域では雨が非常に多く、気苦労も絶えませんが可能な限りナチュラルに造るよう取り組んでいます。
100%自家葡萄へのこだわり。収穫量を制限し、品質を上げる
カステロ デ メディナでは、100%自社畑にこだわっています。ルエダには40以上の生産者がいますが、100%自社畑の生産者はそのうち1割しかいません。すべて自家畑ですから、収穫量を約40%減らし、品質を上げることができます。また、畑の近くにワイナリーがあるため、収穫後20分以内に葡萄を運ぶことが出来ます。
収穫した葡萄は、除梗後、パイプを通し6度に冷やします。その後、圧搾機にかけます。澱が沈殿するまで48時間置きます。良い香りを得るため、16~17度の低い温度で、3週間かけて発酵させます。そのまま澱と共に、低い温度で6ヶ月寝かせます。実際に瓶詰めするのは収穫した葡萄の60%ほどで、残りは他の生産者に売ってしまいます。
哲学は3つです。1.高い品質、2.安定した価格、3.ルエダのワインとしてではなく、カステロ デ メディナのワインとして評価されることを目指す、です。