ファミーユ ペラン ジゴンダス ラ ジル 2020
樽とステンレス タンクで発酵後、大樽と小樽で熟成。シャトーヌフに匹敵するポテンシャルのあるアペラシオンです。砂の土壌がグルナッシュに素晴らしいフィネス、エレガンス、また独特のアロマを与えます。
評価
2016VT ジャンシス ロビンソン 27/11/2017: 17/20点獲得
テイスティング コメント
紫がかった濃いめのルビー。粘性は高め。アロマは新鮮で、野性味に溢れた赤や黒のチェリーにプラム、オリーブ、ラベンダー、ペッパー、ハーブのヒント。さらに桜や松を思わせる独特の香りが広がり、その奥行が増していく。他にシナモンやクローブなどのスパイスの香り、なめし革や鉄、ミネラルのニュアンスも感じられる。アタックはソフトでなめらか。口いっぱいに広がる豊かな果実味があり、タンニンはキメ細やかで、アルコール分が充実している。しっかりとした骨格をもち、味わいはリッチでスパイシー、程よい酸がフレッシュさとしなやかな印象を与えている。ミネラルを含み、繊細な旨みとコクを携えたミディアムからフルボディで、余韻はジューシーかつエレガント。合わせるお料理は、牛ヒレや子羊のロースト、マグロのソテー、ナスとベーコンのトマトソース、ハーブソーセージなど。
2019年2月試飲(2016年ヴィンテージ)
ファミーユ ペラン
ペラン ファミリーは南ローヌの主要アペラシオンに300ヘクタール以上の畑を所有し、個々の品種が最も適したテロワールを見極め、古くからオーガニック栽培を実践しています。その歴史は1909年にシャトー ド ボーカステルを購入したことから始まり、3代目のジャック ペランが全ての基礎を築きました。4代目のジャン ピエール ペランはコストパフォーマンスの高いネゴシアン ブランド、ラ ヴィエイユ フェルムを発売し、1989年にはカリフォルニアのボーカステルとも言えるタブラス クリークをリリースしました。時代とともに革新を続けながらも、「ワインは自然の力だけで造るもの」というポリシーを貫き、父から子へと家族の伝統を受け継いでいます。
北ローヌと南ローヌの違い
時にローヌはボルドーやブルゴーニュのグラン ヴァンをも凌ぐ品質のワインを産み出します。南北200kmあるコート デュ ローヌの中でも北ローヌと南ローヌではテロワールが全く異なります。北ローヌは大陸性気候でシラー主体のワインを産出します。また南ローヌはプロヴァンスの一部で地中海性気候です。グルナッシュを主体とした多品種構成により個性豊かなワインが多く存在します。