ヒルツベルガー グリューナー ヴェルトリーナー ローテス トール フェーダーシュピール 2014
ローテス トール・・・言い伝えでは、古い町の外壁の一部であるローテス トール(赤門)は、スウェーデンとの戦いの後、血で真っ赤に染まったとされます。この下にあるブドウ畑では、フェーダーシュピールとスマラクトに格付けされるグリューナー フェルトリーナーが育ちます。土壌は片麻岩、雲母、スレートに褐色土がかぶさっています。
みずみずしく、 且つ複雑な果実味。長く続く余韻。様々な食べ物と相性が良い辛口白ワインです。
テイスティング コメント
輝きのあるライトイエロー。香りはトロピカルフルーツやオレンジの砂糖漬け、ハーブ、ホワイトペッパー、ミネラルのノートが混ざり合う。芳香漂うアロマ、繊細かつエレガントな趣を醸し出し独特のスモーク香が深み・複雑なニュアンスを与えている。味わいはジューシー。硬さはなく比較的抑えられた酸度から飲みやすい印象がありドライ感とともにチャーミングな果実感が楽しめる。フレッシュな飲み心地ながらフィネスに富んでおり余韻にほろ苦さと塩味。長く、フローラルなフレーヴァーも特徴的。合わせるお料理は、魚介料理、寿司、和食、ローストチキンなど。
2020年10月試飲
ヒルツベルガー
Falstaff 5つ星ワイナリー
ヴァッハウ渓谷は世界で最も美しい歴史ある景観を持ち、2000年には世界遺産に指定されました。シュピッツ村はドナウ北岸の南向きの急斜面にあり、ヒルツベルガー家は5世代に亘ってこの地に住んできました。ヒルツベルガーが現在所有する畑には13世紀からブドウの樹が植えられた記録があります。今日ワインは現代的な手法で造られていますが、今なおヴァッハウとヒルツベルガーの伝統に基づきワイン造りを行っています。
フィロソフィー
ヒルツベルガーが第一に目的とするところは個性があり、純粋なワインを造ることです。ヒルツベルガーは何世代にもわたる、不可欠な変わらぬ取りくみと信頼のおける手法に専念 し、その技術を洗練させてきました。ヒルツベルガーの最大の目標は原産地に忠実なワインをつくることです。
ヴァッハウ
ヴァッハウのほとんどのワインメーカーが、観光客向けの軽い甘口ワインを主に生産していた頃から、ヒルツベルガーはヴァッハウ渓谷のテロワールが生み出す独特の風味を見出し、高品質のワイン造りにこだわってきました。その信念を突き通すにはヴァッハウ渓谷の干ばつ問題、急な斜面にテラス状の畑を造る為の石材運搬など様々な問題がありましたが、こういったヒルツベルガー個人の努力なしで「ヴァッハウ」は、世界的な白ワインの銘醸地として知られることはなかったかもしれません。そして「ヴァッハウワイン」のさらなる向上を目指し保護育成するため、オーストリアワイン法とは別に、独自の品質基準を持つ生産者サークル「ヴィネア ヴァッハウ ノビリス ディストリクテュス協会」を創立しました。現在も会長としてヴァッハウワインのさらなる向上に、惜しまない努力と情熱を注いでいます。
醸造
全てのワインの個性はそれぞれの畑に由来します。ブドウの樹は短く剪定し、徹底的なキャノピーマネージメントと厳しい間伐、そして収穫前と収穫時には厳しい選別を行います。収穫の際にはそれぞれの畑を手摘みで何度かにわたって摘みとり、最も高いレベルでの生理学的に成熟したブドウの実のみ選別収穫します。
モストはステンレススティールタンクで補糖は一切行わず、イースト菌を加えずに自然に醗酵が止まるまで醗酵させます。熟成は伝統的な大きな木樽で行い、リースリングはアカシアの樽で、グリューナー フェルトリーナーはオーク樽を使用しています。