シャトー ラ カルドンヌ 2015 (ハートラベル)
醗酵:ステンレスタンク、その後マロラクティック醗酵
熟成:フレンチオーク樽にて12カ月(225L、新樽比率50%)、その後ステンレスタンクで18カ月間落ち着かせた後ボトリング、地下セラーにて出荷まで熟成。
平均樹齢30年以上のメルロ種を主体につくられたクリュ ブルジョワ。
テイスティング コメント
艶・深みのあるガーネットの色調。香りはプラム、ブラックベリーに豊富なスパイスのノートがアクセント。ペッパーやナツメグ、クローブの香り。さらに杉、タバコ葉、干し草のニュアンスが現れる。口に含むとなめらかで調和のとれた酸味、しっかりとしたタンニンがありバランスがとれている。溶け込んだオークの要素が味わいに深み・複雑さをもたらし落ち着いた、品格のある味わいに仕上がっている。熟成感があり伸びのあるアフター。ほんのりビターな余韻が心地よい。
合う料理 牛フィレ肉のポワレ、牛や鴨肉のロースト、厚切りのロースカツ、ビーフシチュー、鶏肉のトマト煮など。
2024年2月試飲
レ ドメーヌ セー ジェー エール
ドメーヌCGR社はLA CARDONNE(カルドンヌ)、GRIVIERE(グリヴィエール)、RAMAFORT(ラマフォール)の三つのシャトーを所有しており、その社名はその三つのシャトーの頭文字から来ています。
シャトー グリヴィエール、シャトー ラ カルドンヌは、サン テステフから北に5km程の、メドック地区の一番高い丘陵地にあります。ジロンド河に沿った緩やかな斜面にある畑では17世紀の始め頃からワイン造りを行っています。グリヴィエールのシャトー自体は存在せず、ワイン造りはシャトー ラ カルドンヌで行われています。
シャトー ラ カルドンヌについて
20世紀に入ってからは、ロートシルト家の所有となり、長年に亘りシャトー復興のために数々の努力が行われました。1970年代初頭にはブドウ畑の改良が完了し、1990年よりドメーヌCGR社が新しくシャトーのオーナーとなり、更なるブドウ栽培の工夫、ワイン造りへの最先端技術導入に取り組んできました。1993年には広大な地下セラーも完成しました。その為、ドメーヌCGR社では、飲み頃になるまで、シャトーのセラーにて熟成してくれるのが大きな強みです。何と10年分に相当する300万本ものワインを保管が可能なため、リーズナブルに飲み頃のヴィンテージを提供してくれる生産者です。
ラフィットの醸造家から女性醸造家に
ドメーヌCGR社がオーナーになった当初は、シャトー ラフィット ロートシルトの醸造責任者、エリック ファーブル氏がコンサルタントを行っていました。その後、ラフィットを引退し、改めて、醸造長に就任しました。そして、2000年には、シャトー ランシュ バージュ、レ ゾルム ド ペズで醸造長を務めていた、マガリ ギュイヨン女史が醸造長となりました。2005年には、彼女の造り始めた2001年が、ル ポワン誌にて高く評価されました。彼女が表紙を飾り、彼女の業績が認められたのです。
サステナブル農法
ドメーヌCGR社では、2006年より、“サステナブル農法”を取り入れています。畑の自然環境の保全とワインにテロワールの表現を実現しています。今日の畑の状態に非常に自信を持っており、自然に育てることにより、樹にもウドンコ病といった病に対する抵抗力が高まります。ワインにもパワーが高まり、表現豊かになります。そして、味わいはより、フルーティーに、フレッシュに。