イナマ ヴィン ソアヴェ ソアヴェ クラシコ 2021
畑: フォスカリーノなど。樹齢30年以上、標高100-200m(南向き)、火山性土壌。
醸造: 手摘み収穫した葡萄を除梗、破砕。4-12時間マセラシオンを行い、プレス。ステンレスタンクで発酵、熟成。翌春に軽くフィルターをかけボトリング。
ラベル: ネオクラシック時代の本に描かれていた装飾をモチーフにしてデザインされました。書体は17世紀のものを使用。
評価
2021VT ジェームズ サックリング: 92点獲得
テイスティング コメント
輝きのあるストローイエロー。新鮮なリンゴ、白桃、ハーブのアロマとカモミールやアイリスなどのフローラルノート。ほのかに甘い花の蜜の香り。加えて石灰的なニュアンスも。味わいは爽やかで華やかな香味が印象的。ジューシーで、ミネラルに溢れており僅かな塩味がアクセント。果実味が主張し過ぎず、さっぱりとした飲み心地。バランスのよい仕上がり。料理との相性も良さそう。
合う料理 サラダ、カプレーゼ、アスパラガス、白身魚、寿司、ボンゴレ ビアンコのパスタやピッツァなど。
2023年3月試飲
アジエンダ アグリコーラ イナマ
トレンティーノ アルト アディジェ州 出身のジュゼッペ イナマは1950年代にエノロゴとしてヴェローナにやってきました。それから少しずつソアヴェ クラシコ地区中心地の素晴らしいエリアに葡萄を購入しました。1991年、息子のステファノが仕事に加わり、イナマのコンセプトを表現したワインが生まれました。ステファノは当初から一貫したプロジェクトを持っていました。それは、ソアヴェ地区の伝統を守りながら、テロワールを表現し、強い個性を持った唯一無二のワインを造ることでした。
独自性
オリジナリティがあり、その土地の伝統とビジョンに基づき、自分たちのノウハウを発展さ せること、これがイナマ社としてのメンタリティです。我々は確固たる哲学を持っており、トレンドやその時の流行に左右されることはありません。契約農家や販売コンサルタントなども一切持たず、日々革新を目指し、強い個性を持ち、テロワールを表現した独自のワイン造りを行っています。イナマのワインとは、「他とは違ったワイン」を意味します。
イナマが目指す未来
2013年にチームの発展、ワイン醸造研究のために新たな改革が行われました。若いタレントが葡萄においても、またカンティーナにおいても新しい風を吹き込んだのです。それはイナマ家の3代目が会社に入ったことです。マッテオ、アレッシオ、ルカ。彼ら3 人が重要な目標をもたらしたのです。2017年に始まったステファン ドゥルノンクール氏とのコラボレーションが1つの例と言えます。常に進化したいという野心が、イナマのワインを伝統のスタイルを継承しながらも新たなステージへと引き上げることになりました。
歴史と土壌
「ソアヴェ クラシコ」は葡萄栽培において2000年の歴史を持つエリアです。古代ローマ人は当時、その土地の特性を生かした白ワインを造る能力に長けていました。ソアヴェ クラシコ地区は北イタリアにおいて、最も重要な火山性エリアであり、古代ローマ人にとって、ミネラル豊富なワインを造ることは特に重要と考えられていました。それらは彼らが食していた様々な味わいの食べ物との相性が良かったからです。バサルトと呼ばれる石や他の石灰分がワインにミネラルをもたらし、食事との相性を際立たせます。 伝統的にソアヴェ クラシコで栽培される葡萄は「ガルガネーガ」と呼ばれます。それはギリシャ起源と言われており、ラテン語の「Grecanicum(グレカニクム)」からきていると言われています。