クロス・デ・ロス・シエテ 2016
複雑な香りを持ったマルベックの品種の特徴が良く現れたヴィンテージとなりました。口に含むと、エレガントで丸みを帯びたタンニンとフレッシュな個性が質の良い酸と調和しています。
テイスティング・コメント
輝き・深みのあるダークレッド、黒みの強い色調。粘性は高め。香りにはブラックベリーやカシス、プルーンなどの黒果実を基調にブラックペッパーやピンクペッパー、タカノツメ、ドライハーブ、木樽由来のバニラやチョコ、ロースト香が混じり合う。チョコや繊細なスパイスのノートが特徴的で、ほんのりと甘み・酸味があり、爽やかに刺激する。アタックはなめらかで風味の広がりが豊か。エレガントで丸みを帯びたタンニンと酸とのバランスに優れておりシルクのような舌触りと質感をもつ。味わいは濃密で、純粋に美味しさが込みあがり、アルコール感のあるしっかりとしたボディに、集約した味わいが楽しめる。価格を超えたパフォーマンスに驚きを隠せない。柔らかで品格を備え、長く続く余韻へと誘ってくれる。合わせるお料理は、赤身肉のローストやグリル、豚バラ肉の味噌生姜焼き、茄子と挽き肉の味噌炒め、鰻の蒲焼、タパスなど。
2018年11月試飲(2014年ヴィンテージ)
クロス・デ・ロス・シエテ
7人のぶどう畑を意味する「クロス・デ・ロス・シエテ」は、アルゼンチンの風土と葡萄に魅せられた、著名なワイン・コンサルタントであるミシェル・ロラン氏が情熱を傾ける壮大なプロジェクトです。彼に賛同し、同じくワイン造りへの情熱を持ったボルドーの醸造家6名とともにメンドーサの近くアンデス山脈の麓ウコ・ヴァレーに850ヘクタールの畑を所有。4つあるボデガス(モンテヴィエホ、クヴェリエ・ロス・アンデス、ディアマンデス、ボデガ・ロラン)のワインを彼自身がブレンド、醸造し、このスター・ワイン「クロス・デ・ロス・シエテ」を造り上げました。
創業は1988年、ファースト・ヴィンテージは2002年です。 ボルドーのグラン・ヴァンのように醸造することを哲学に、フルボディの凝縮感ある味わいながら、複雑なブレンドによって繊細でバランスのとれたワインに仕上がっています。今では世界50カ国 以上に輸出され、ロバート・パーカーやステファン・タンザー、デキャンター誌、 J.サックリングなど世界的なワイン評論家 によって高く評価されています。
ミシェル・ロラン
『世界にはワイン造りに適した場所がたくさんありますが、アルゼンチンは特に恵まれています。アンデス山脈のおかげで標高の高さ、乾燥した穏やかな気候、そして日照量に恵まれているのです。アンデス山脈から流れてきた 砂利や石混じりで構成される土壌は、とてもぶどうに適しているのです。』