ドメーヌ・ロベール・シュヴィヨン ブルゴーニュ・ルージュ 2013
プルミエ・クリュに隣接したリュー・ディ、レ・マラディエール及びプチ・シャリオの葡萄を使用しています。
【テイスティング・コメント】
紫がかったエッジの鮮やかなルビー。粘性は中程度。香りにはストロベリーやブルーベリー、プラム、チェリージャム、赤いバラの花束、リコリス、茸、スパイスが混じり合う。樽香は控えめで華やかなアロマが際立ち、品の良さが顕著に現れる。他になめし革、紅茶の葉、木材、ミネラルのニュアンスが複雑性を与える。アタックはソフトでなめらか。生き生きとした、非常に綺麗な果実味で赤いベリーやチェリー、カシスを思わせる風味が伸びやかに広がる。タンニンはキメ細かくしっかりとした酸味とのバランスがよく、しなやかで繊細な構造。一本芯の通ったような心地よい緊張感が感じられる、ミディアムからフルボディ。香味の広がりが素晴らしく、エレガントな余韻へと続く。合わせるお料理はポトフ、仔牛やチキンのロースト、チーズであればゴーダやサムソーなどのセミハードタイプがおすすめ。
※2016年2月試飲
■ドメーヌ・ロベール・シュヴィヨン
ニュイ・サン・ジョルジュ村の有力生産者です。1930年代よりドメーヌ元詰を始めたパイオニアの一翼を担ってきた歴史を持っています。ドメーヌは、2000年にロベール・シュヴィヨン氏が引退し、現在は息子であるドゥニ・シュヴィヨン氏とベルトラン・シュヴィヨン氏の兄弟により運営されています。ワインの品質の良し悪しは、畑の段階で90%以上決まっていることで、醸造では覆らないという哲学が首尾一貫しておりブレがありません。その成果として難しいと言われている2007年や2008年もこの蔵元では成功と呼べる段階まで品質を保っています。
厳格なリュット・レゾネを実践、伝統を重んじるワイン造り
12haをAOCニュイ・サン・ジョルジュ内に所有し、平均樹齢は60年です。1級畑ヴォークランなどには樹齢100年を超える樹を多く残すべく、細心で丁寧な畑管理で品質の向上に努めています。栽培方法は厳格なリュット・レゾネを実践し、選果は畑で行い、100%除梗しています。
醸造のスタイルは先々代のモーリス・シュヴィヨンの時から変えておらず、今ではほとんどの生産者が低温発酵を行うものの、昔ながらの高温発酵を行うなど流行に流されることなく、畑仕事を厳密に行うことに心血が注がれています。
ベルトラン・シュヴィヨン氏