ドメーヌ・ロベール・シュヴィヨン ニュイ・サン・ジョルジュ ヴィエイユ・ヴィーニュ ブラン 2012
シャルドネまたはピノ・ブランを使用(2012VTはピノ・ブラン100%)。丘のすそ野に位置し、土壌は泥炭混じりの粘土石灰質で水はけの良い畑です。蜂蜜やブリオッシュ、白い花の香りが豊かで華やかなワインです。グリルした魚や牡蠣、ジャンボン・ペルシエ、山羊のチーズなどによく合います。4~8年程度、美しく熟成するでしょう。
【テイスティング・コメント】
輝きのある黄金がかったイエロー。粘性は中程度よりやや高め。香りにはアプリコットや洋梨、ピーチ、グレープフルーツ、白や黄色い花、スパイス、石灰的なミネラル香。時間の経過とともに蜂蜜やブリオッシュ、溶かしバター、ナッツなどのニュアンスが現れ、ボリューミーな奥行や複雑性が増す。アタックは爽やかでなめらか。ミネラルを伴う濃密な果実味を溌剌とした酸味がささえるしっかりとした構造。酸度は高めだが嫌みが無くクッキリとした輪郭を持ち、伸びやか。新鮮味に溢れた香りと風味が広がり、全体的にドライな味わい。バランスのよい仕上がりで引き締まったフィニッシュ、エレガントな長い余韻へと続く。飲み頃温度は10~12度。合わせるお料理は焼き魚や牡蠣、テリーヌやパテ、山羊のチーズなどがオススメ。更なる熟成も期待できる。
※2015年7月試飲
■ドメーヌ・ロベール・シュヴィヨン
ニュイ・サン・ジョルジュ村の有力生産者です。1930年代よりドメーヌ元詰を始めたパイオニアの一翼を担ってきた歴史を持っています。ドメーヌは、2000年にロベール・シュヴィヨン氏が引退し、現在は息子であるドゥニ・シュヴィヨン氏とベルトラン・シュヴィヨン氏の兄弟により運営されています。ワインの品質の良し悪しは、畑の段階で90%以上決まっていることで、醸造では覆らないという哲学が首尾一貫しておりブレがありません。その成果として難しいと言われている2007年や2008年もこの蔵元では成功と呼べる段階まで品質を保っています。
厳格なリュット・レゾネを実践、伝統を重んじるワイン造り
12haをAOCニュイ・サン・ジョルジュ内に所有し、平均樹齢は60年です。1級畑ヴォークランなどには樹齢100年を超える樹を多く残すべく、細心で丁寧な畑管理で品質の向上に努めています。栽培方法は厳格なリュット・レゾネを実践し、選果は畑で行い、100%除梗しています。
醸造のスタイルは先々代のモーリス・シュヴィヨンの時から変えておらず、今ではほとんどの生産者が低温発酵を行うものの、昔ながらの高温発酵を行うなど流行に流されることなく、畑仕事を厳密に行うことに心血が注がれています。
ベルトラン・シュヴィヨン氏