ディ・マーヨ・ノランテ ドン・ルイジ・リゼルヴァ 2011
樹齢の古い(58年)のモンテプルチアーノを使って新しいワインを造ろうとコタレッラと相談して始めたディ・マーヨ・ノランテの最上級の赤ワイン。アレッシオの父と息子の「二人のルイジ」のオマージュです。1ヶ月間かけてマセラシオンが行われます。フレンチバリック(新樽)で12ヶ月、その後瓶で6ヶ月熟成しています。フルボディなワインですが、食事との相性も良く、最近のノランテの哲学「重いワインからエレガントなワインへ」が、このワインにも現れています。
★評価
2011VT ガンベロ・ロッソ・ヴィーニ・ディタリア:トレ・ビッキエリ獲得!
2011VT ビベンダ:5房獲得!
【テイスティング・コメント】
赤紫がかったエッジの深いガーネット。粘性は高め。香りにはブラックベリーやプラム、小粒の赤い実、ローズマリー、ナツメグやブラックペッパーなどのスパイシーなノート。加えて樽由来のバニラやトースト、チョコなどの芳しい香り、バルサミコ、皮革、ジビエ、下草、土、温かな大地のニュアンスが複雑性・奥行を与える。アタックはソフトでなめらか。果実味は豊かで濃厚、なれどもスパイスが効いており味わいはしっかりとドライ。しっとりとした舌触りをもち、アルコール感を伴う風味の広がりが素晴らしい。穏やかな酸味、溶け込んだタンニンはシルキーで質感はもちろん、単に重いだけでなくしなやかな膨らみが印象的。品の良いまとまりとともにコクが感じられる。飲み応えのあるフルボディ。ビターな余韻がアフターに続く。合わせるお料理は赤み肉のロースト、茄子の挽肉詰め、ビーフシチュー、デミグラスソースをつかった料理、熟成チーズなどがおすすめ。
※2016年7月試飲
■ディ・マーヨ・ノランテ
ディ・マーヨ・ノランテは、モリーゼ州で最も重要な生産者として世界に知られています。スタッフは、オフィスに4人(うち常駐2人)、15人がセラーで働いています。ワイン造りのこだわりは、「土着品種の品質向上」、「飲み易く、飲んで美味しいワイン造り」、「良い葡萄からしか良いワインは出来ない」等々です。イタリアで著名なエノロゴであるリッカルド・コタレッラのアドバイスも受け、その品質はますます際立ってきています。
ワイナリーが位置するのはカンポマリーノです。その歴史は古く1800年代まで遡ることができ、元は葡萄を栽培する家系でした。ワイナリー名のマーヨは父の姓、ノランテは母の姓を表しています。フィロキセラの害により一時ワイン造りから離れますが1960年代に復帰し、現在に至っています。
リッカルド・コタレッラのアドバイスの下、オーナーであるアレッシオがエノロゴを務めています。コタレッラとは、実の父と子のような関係で公私を問わず仲がよい間柄です。2000年からオーガニック栽培採用。全ての畑はオーガニックとしてのICEAの認証を受けています。アレッシオの奥さんが自然食品しか食べない人でその奥さんへの配慮からビオに目覚めたといいます。
様々な評価誌で掲載
バートン・アンダーソンの「イタリアワイン・ポケットブック」やヒュー・ジョンソンの「ワールド・アトラス・オブ・ワイン」等で、モリーゼ州のお薦めワインとして紹介されています。また、「ガンベロ・ロッソ」にも度々掲載され、高い評価を得ています。