クロ・デ・フ プール・マ・ギュール 2014
醗酵:ステンレスタンク
熟成:88%ステンレスタンク、12%フレンチ・オーク樽熟成 12カ月間(新樽比率50%)
★評価
2014VT ワイン・アドヴォケイト:89点獲得!
【テイスティング・コメント】
紫を帯びた濃いルビー。粘性は高め。香りにはブラックチェリーやラズベリー、ブルーベリーなどの豊かな果実香にブラックペッパーやナツメグなどのスパイス、スミレ、赤紫蘇、特徴的なミントのアロマ。スモーキーなオークの香りをアクセントにやや複雑さがあり、ミネラルのニュアンスが洗練さを与える。アタックはしなやかで伸びやか。新鮮なベリーのジューシーな風味が瞬く間に広がり、丸いタンニンと酸味が綺麗に溶け込んでいる。一言で言うならば「ピュア」。存在感のあるボリューミーな果実味で、ミネラルを含むしっかりとした骨格を持つ。タイプとしては口当たり柔らかなフルボディ。バランスがよくアフターには果実とオークのフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は、すき焼きやしゃぶしゃぶ、ハンバーグ、茄子の挽肉詰め、餃子などがおすすめ。
※2017年1月試飲
■クロ・デ・フ
世界的地質学者ペドロ・パッラ氏渾身のブランド
『良質なワインをうみ出すには“テロワール”を知らなければならない』とチリワインに初めて本当の意味でのテロワールの概念を持ち込み、数々のスーパープレミアムなチリワインを成功させてきた、世界が注目するテロワリスト『ペドロ・パッラ氏』。クロ・デ・フは氏が究極を追い求めて辿り着いた、自らが手掛ける渾身のブランドです。
現在では、母国チリ以外にも、イタリア屈指の醸造家『アルベルト・アントニーニ氏』とタッグを組みアメリカ、イタリア、アルゼンチン、フランス、アルメニア、ウルグアイでもコンサルタントを行っています。
唯一無二の地から、大地を反映するワインを
クロ・デ・フの目指すワインとは、『いつ飲んでも、岩・石を感じるテロワールを素直に表現した、これまでにはない究極のテロワールワイン』です。このようなワインを実現させる為、究極の土地を求めて長い年月をかけて、畑にふさわしい土地を探してきました。
クロ・デ・フの畑は、一般的な平地のブドウ畑とは異なり、岩の多い斜面に位置します。深く土を掘ると、かならず地層の深い所に小さい根を見つけることが出来ます。パッラ氏曰く「このような土壌からうまれるワインを口にすると、土地のキャラクターがおのずと現れる」と言います。ワインに複雑味は不可欠ですが、醸造所内でそれを付けることは一切しません。何故なら、パッラ氏は、複雑味は畑の地層にある-「台地の下にある複雑な土壌の形成、岩の入り方、岩の種類とその形状等がワインの複雑味を左右する」-という考えを持っているからです。
クロ・デ・フ
クロ・デ・フとはクレージーな男達/垣根の意。人とはかけ離れた発想でうみだされる彼らのワインのコンセプトをユニークに表現しています。