イ ジュスティ エ ザンツァ ベルコーレ コスタ トスカーナ ロッソ 2020
ワインの熟成には8～10カ月をかけ、300Lと500Lのミディアム トーストのフレンチオーク樽を使用します。ブレンドが落ち着くと、コンクリートタンクに貯蔵します。瓶詰めの前に、軽く濾過をします。瓶詰め後、更に6カ月の熟成を経て出荷されます。
「ベルコーレ」とは歌劇の主人公の恋仇である軍曹の名で良い心という意味があります。
テイスティング コメント
外観は艶のあるルビー、紫のトーン。香りはスミレ、ブラックベリーやブラックチェリーなどの果実香、シナモン、ローストしたオークのノート。僅かにミャラメルやハーブの香り、土っぽいニュアンスも感じる。口に含むと柔らかくエレガント。熟したブラックベリーやチェリーの風味が広がりフレッシュな酸味が調和。繊細で包み込むようなタンニンがありベルベットのようななめらかさ。優雅に溶け合う綺麗な余韻が魅力。
合う料理 ポークのテリーヌ、シャルキュトリー、肉煮込み料理、グリルした肉、セミハードチーズなど。
2024年4月試飲
イ ジュスティ エ ザンツァ
1996年にファウリアの丘にあるワイナリーを修復したことから彼らの歴史は始まりました。 ピサ地区にあるトスカーナの小さな村を囲む土地は、地中海沿岸からほど近く、16世紀初頭からブドウ栽培が盛んに行われてきました。その栽培技法は変わることなく、完全に自然であり、人間と土地の関係性とハーモニーを奏でているため、素晴らしいワインが生まれます。
ワインのネーミング
愛の妙薬(Elisir D'Amore)は、イタリアを代表するオペラ作曲家 ガエターノ ドニゼッティによる19世紀のイタリアのオペラ。陰謀と情熱が交錯する複雑な物語で、愛の甘いタッチとほろ苦い嫉妬の要素が盛り込まれています。この作品では、ワインが愛の力強いフィルターとして描かれており、イ ジュスティ エ ザンツァのチャーミングでバランスの取れたスタイルにぴったり重なります。登場人物の名前がそれぞれのワインに付いています。
畑作業
トスカーナ海岸の太陽の光が降り注ぐ丘陵地帯で、17 haのブドウ畑で主に黒ブドウを栽培しています。植密度は7,000~10,000本/haで、樹齢は20～50年です。平均収穫量を1株あたり約0.6kgに抑え、よく熟したブドウのみをワイン造りに使います。有機栽培を実践しており、ブドウ畑ではオーガニックもしくはビオディナミの調合剤のみを使用します。有機農法を実践することにより、植物は生き生きと成長し、自然のエネルギーを受けて果実の風味を向上させます。有機農法の原則に従って、土壌中の腐植形成を活性化し、太陽からの光と熱の影響を促進する500(牛の糞)や501(水晶の粉末)などの有機調合剤を使用しています。緑肥の種まきやその他の伝統的な技術によって、畑に必要な栄養分を自然なやり方で与えています。7月から8月にかけて発芽のタイミングでは、最良の新梢を選びます。収量を調整するために、必要であれば間引きを行います。
現在、数多くの一流レストランのワインリストに掲載され、また、様々なワインジャーナリストやワイン誌で高評価を得ています。ワインのラベルは、イタリア工業デザインの 巨匠、故エットーレ ソットサス氏によるものです。
