ディ・マーヨ・ノランテ サンジョヴェーゼ テッレ・デリ・オシ 2014
1ヶ月間のスキンコンタクト。マロラクティック発酵をおこない、骨格を与えるために古い大樽に3ヶ月入れ、瓶で3ヶ月熟成します。
【テイスティング・コメント】
やや濃いルビー。粘性は中程度より高め。香りにはプラムやチェリー、スミレ、リコリス、八角やペッパーなどのスパイス、やさしいオークのノート。僅かにミントや革、茶葉のニュアンスがありフルーティーながら複雑な要素をもち合わせる。アタックはソフトでなめらか。素晴らしく濃縮されたピュアな果実感、それでいてスパイシーなオークが溶け込む辛口。タンニンと酸のバランスに優れており、柔らかくもしっかりとした骨格をもつ。ミディアムボディにして逞しく、アルコール感が充実している。合わせるお料理はオードブルからハム、ソーセージ類、トマトソースを使ったパスタやピッツァ、鶏肉のトマト煮、スモークチーズなどがおすすめ。
※2016年7月試飲
■ディ・マーヨ・ノランテ
ディ・マーヨ・ノランテは、モリーゼ州で最も重要な生産者として世界に知られています。スタッフは、オフィスに4人(うち常駐2人)、15人がセラーで働いています。ワイン造りのこだわりは、「土着品種の品質向上」、「飲み易く、飲んで美味しいワイン造り」、「良い葡萄からしか良いワインは出来ない」等々です。イタリアで著名なエノロゴであるリッカルド・コタレッラのアドバイスも受け、その品質はますます際立ってきています。
ワイナリーが位置するのはカンポマリーノです。その歴史は古く1800年代まで遡ることができ、元は葡萄を栽培する家系でした。ワイナリー名のマーヨは父の姓、ノランテは母の姓を表しています。フィロキセラの害により一時ワイン造りから離れますが1960年代に復帰し、現在に至っています。
リッカルド・コタレッラのアドバイスの下、オーナーであるアレッシオがエノロゴを務めています。コタレッラとは、実の父と子のような関係で公私を問わず仲がよい間柄です。2000年からオーガニック栽培採用。全ての畑はオーガニックとしてのICEAの認証を受けています。アレッシオの奥さんが自然食品しか食べない人でその奥さんへの配慮からビオに目覚めたといいます。
様々な評価誌で掲載
バートン・アンダーソンの「イタリアワイン・ポケットブック」やヒュー・ジョンソンの「ワールド・アトラス・オブ・ワイン」等で、モリーゼ州のお薦めワインとして紹介されています。また、「ガンベロ・ロッソ」にも度々掲載され、高い評価を得ています。