エステザルグ葡萄栽培者組合 コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ シニャルグ ヴィエイユ・ヴィーニュ ラ・グラナッチャ 2015
組合の中から、最高のグルナッシュを選りすぐって造られたワインです。顧客から「南ローヌなのに、なんでグルナッシュ主体のワインを造らないの?」という要望がリリースのきっかけとなりました。
【テイスティング・コメント】
紫がかったルビー。粘性は高め。香りにはプラムやイチジク、ラズベリー、コンポートした果実のようなフルーティーなアロマにラベンダー、ローズマリー、赤紫蘇、ピンクペッパーのノートが混じり合う。そして爽やかな酵母、なめし革のニュアンス、新鮮なハーブのヒントが印象に残る。アタックはなめらかで果実味はピュア。濃縮感のある果実味と伸びやかな酸とのバランスがよくミネラリーで、十分な鮮度が感じられる。15度という高めのアルコール分にも突出しすぎることがない。嫌みのない上品なまとまり、味わいは重く残らずエレガント。くっきりとした輪郭をもち、辛口にして果実本来の甘さを伴う。合わせるお料理は、赤身肉料理、鶏肉のグリルやトマト煮、中華、エスニック料理など。
※2017年6月試飲
■エステザルグ葡萄栽培者組合
エステザルグ葡萄栽培者組合
1965年に設立されたエステザルグ葡萄栽培者組合は、現在10人のメンバーで構成される小規模な組合で、村はリラックの10km南に位置しています。自分の畑は自分で管理し、1/3をドメーヌ名で出荷、1/3は組合名で瓶詰めし、残りはネゴシアンに売ってしまいます。全員が『Terra Vitis(テッラ・ヴィティス)』と呼ばれる、農薬や除草剤を使わない農法で栽培しています。葡萄は個々に管理されますが、設備は共有し、負担を分担させています。選別酵母や濾過、清澄などのワインを損ねる総ての技術は使用せず、果実味と土壌の可能性を生かすように醸造しています。
テッラ・ヴィティス Terra Vitis
「テッラ・ヴィティス Terra Vitis」 とはラテン語で『地球(大地)のワイン』という意味があります。国際認定機関B.V.O.I.の自然農法に対する認証をうけています。1998年にボージョレ地区の葡萄栽培者を中心に設立された団体で、環境に配慮した自然な農業がテーマ。土壌や樹木の生態をできるだけ自然に維持し、農薬や除草剤の使用を制限するだけではなく、葡萄の栽培やワインの醸造過程で発生する排水や廃棄物の管理にも厳しい基準を設けています!最高の品質を追い求めるローヌ随一の協同組合“エステザルグ葡萄栽培者組合”は「ギィド・アシェット」、「クラスマン」、「ルヴュ・ド・ヴァン・ド・フランス」などに優良な生産者として掲載されています。