シュタイニンガー グリューナー・フェルトリーナー ゼクト 2015
グリューナー・フェルトリーナー100%の単一葡萄品種によるゼクト。オーストリアの伝統料理のいろいろな食事のお伴に適しています。例えば、ウィーナー・シュニッツェルやシュヴァイズブラーテン(ローストポーク)など。
テイスティング・コメント
黄金がかった淡いレモンイエロー。香りはフルーティーかつスパイシーで、グリーンアップルや白桃、洋梨、ライムなどの果実香に、ホワイトペッパー、ハーブのヒント。さらにアカシアやリンゴの花などフローラルな香りが立ち上る。全体的に洗練されており塩味とミネラルのニュアンスを感じる。口に含むとスムーズで、繊細な発泡。果実味豊かで、ドライ感がある中で小気味よい甘みが感じられる。中盤からふくよかさが増していき、厚みのあるボディがしっかりと味わいを支えている。フレッシュでジューシー、アフターに抜ける苦味と酸味のバランスが絶妙のハーモニー。合わせるお料理は、食前酒、牡蠣や海老料理、ローストポーク、寿司、オリエンタルフード、フルーツの盛り合わせなど。
2020年1月試飲
ヴァイングート・シュタイニンガー
カール・シュタイニンガー氏の造り出すスパークリングワインは全て単一品種で醸造されます。家族経営ワイナリーならではの利点を活かし、完璧な結果がでるまで実験を行います。『只、純粋なワインの味わいが好き』という彼のこだわりがワインにそれぞれの個性を十分に与え、特徴を持ったアロマと味わいを生み出します。また伝統的瓶内二次発酵方式でも非常に有名で、ベースとなる美味しいワインと慎重な二次発酵が、素晴らしいスパークリングワインを生み出すカギとなります。
醸造
シュタイニンガー氏がスパークリングワインを造りはじめたきっかけは、シャンパーニュ地方への訪問だったそうです。高級シャンパーニュの品質を狙い、シャンパーニュ(瓶内二次発酵)方式でスパークリングワインを造っています。高級ゼクトの基は高級ワインです。畑での仕事を大切にし健康な環境を保つ事が条件の一つです。自然とのバランスを崩さないように、人工肥料を使っていません。そしてヘクタール当たりの収穫生産量も制限しています。全てのゼクトは最低18ヶ月間瓶内醗酵を行います。彼のこだわりでもある単一品種での醸造により品種それぞれの特徴を存分に活かした、クリーンで飲み応えのあるワインを造り出しています。
フィロソフィー
シュタイニンガーは古いタイプのワイン造り一家です。手をかけ、そして独自性を持っています。それが一番はっきりわかるのが、ワインでも最も高貴な形のゼクトにおいてです。国際的に画一的な味のゼクトを造ろうとは全く考えていません。シュタイニンガーでは1989年以来、カンプタールの典型的なワインからゼクトを造っています。今では8種類のゼクトがありますが、いずれも品種と収穫年の持ち味を生かして伝統的な瓶内二次発酵方法で造っています。それぞれのゼクトは、原酒の個性を反映させています。シュタイニンガーのモットーは、最良の原酒からしか最高のゼクトはできないというもの。ゼクトは繊細なペルラージュによって強調されているワインなのです。