シャトー コルデ マルゴー 2016
熟成: バリック 15～20ヶ月。
テイスティング コメント
濃いルビー/ ガーネット。香りはカシスやチェリーなどの果実のアロマと、スミレやリコリス、芳しいオークのヒント。チョコや焙煎したコーヒー、トーストなどのニュアンスが漂い複雑な印象を醸し出している。口に含むとなめらかで、力強いアタック。しっかりとした芯を感じつつも、そこはやはりマルゴー。バランスのとれた上品な酸と、しなやかなタンニンが美しく重なり全体的に丸みを帯びる。伸びやかに広がる余韻を持ち、程よいコク、果実の甘さとスパイシーさが絶妙。合わせるお料理は、仔羊の香草焼き、牛フィレのステーキ、ローストビーフ、ビーフシチューなど。
2021年8月試飲
シャトー コルデ マルゴー
著名なシャトーが周囲に並ぶ好立地が生む洗練されたワイン
AOCマルゴーのアルサック村に拠点を置くシャトー モンブリゾンが、ジスクールに隣接する場所に所有する6haの畑から造られるワインです。周囲にはシャトー ジスクール、カントナック ブラウン、ブラーヌ カントナックといったマルゴーの著名シャトーが点在しています。土壌は非常に水はけのよい砂利質で、葡萄の平均樹齢は40年です。発酵はステンレスタンクで32度から33度に温度コントロールしながら15日から21日間行います。熟成はバリックで15ヶ月から20ヶ月行います。赤い果実のアロマに香ばしいオーク樽のニュアンスがとてもバランス良く感じられます。非常に上品でスムーズな口当たりで、洗練されたスタイルのワインです。
「マルゴー Margaux」フランスAOCワイン事典(発行者 株式会社 三省堂)より抜粋
ワインの特徴
メドック地区のなかで「最も女性的」といわれ、エレガントで繊細なワインとして知られている。フルーティーで香り高く、強いが硬さのないタンニンと柔らかさ、複雑性が印象的。長期熟成に向いている。若いうちはきめ細かいなめらかさが傑出しているが、熟成しても申し分ない。豊かでしっかりとしていて、香りは心地よく、並外れたフィネスがある。木イチゴ、チェリー、スグリなどの赤い果実やバラ、ヒヤシンスなどの花、スパイス、あるいは焙煎香などのアロマが調和よく溶け込み、繊細で複雑な香りをもつ。長期熟成向きのワイン。
テロワール
メドック地区の南部に位置するため気候は温暖で、ブドウ樹と果実の成熟にはよい条件になっている。砂礫質の沖積土の台地はギュンツ氷河期の砂利質土壌が主体であり、石灰質や粘土、沖積土の地層の上に位置する。土壌が浅く、大きな砂利や小石の比率がほかより高いため、水はけがよくブドウ樹は地中深く根を張る。これらは、カベルネ・ソーヴィニヨン、種に、緻密な味わいや柔らかい広がりをもたらす。土壌の多様性もマルゴーの特徴で、石灰岩、粘土が重なっていて地表に露出しているところもある。ここにはメルロ種が多く植えられている。
