ドミニオ デ プンクトゥン パブロ クラロ カベルネ ソーヴィニヨン / グラシアーノ 2021
醗酵: オーク樽醗酵、オーク樽にてマロラクティック醗酵
熟成: オーク樽熟成6カ月(フレンチオーク、225L、新樽比率80%)、一部コンクリートタンク熟成
テイスティング コメント
濃い紫 / ガーネットの色調。香りはカシス、ブルーベリー、プルーンなどのフルーティーなアロマが印象的でスミレ、ハーブ、スパイス、バニラのヒント。樽感はやさしく、際立つフルーツのアロマ。口に含むとフレッシュでまろやか。エキス分豊かなジューシーな果実味に満ち、程よいボディにしっかりとしたコクを感じる。力強いカベルネ ソーヴィニヨンに、グラシアーノが華やかさと爽やかさを与え、エレガントなスタイルに仕上げている。口当たりが良く後味に心地よいビター感。
合う料理 ローストビーフ、ハンバーグ、ビーフシチュー、トマトやミートソース系パスタ、ピッツァなど。
2023年1月試飲
ドミニオ デ プンクトゥン
完全有機栽培でクオリティワインを届けるワイナリー
ラ マンチャ地方のクエンカ所在。標高750メートル以上の高地に110ヘクタールもの広大なブドウ畑を所有し、ビオディナミ、ビオロジックを実践しています。もともとは栽培農家でしたが、2006年、4代目にあたる若い兄妹(兄:CEO、妹:醸造家)がワイナリーを立ち上げました。有機栽培でクオリティワインを造ることを目指し、全ての畑で自然な農法を実践。非常にコストパフォーマンスの高いワインを造り出しています。
4代目で、“完全有機栽培のワイナリー”という大きな夢を実現させた若い兄妹。
兄 ヘスース フェルナンデス氏
MBAを取得した後長くファイナンスとマーケティングの分野で活躍。その後、ワインへの情熱を元に実家の畑をワイナリーにする夢を実現させました。現在は、オーナーとして世界を飛び回る日々です。
妹 ルース フェルナンデス氏
醸造家とブドウ栽培を修めた後、兄のワイナリーに参加。ワイン造りを行っています。

未来へ続くワイン造り
「地域の個性とコストパフォーマンスを備えたワインを、ビオディナミ農法によって消費者に届けること」。
ビオディナミやビオロジックを実践するのは、香りや繊細な口当たりといったワインの美点だけでなく、農薬を使わない自然で健全な方法でワイン造りを行いたい、という思いがあるからです。自然に適切に手を加えることで、質の高いブドウを収穫する、醸造過程においても環境を汚染しないように配慮する、といった未来へ続くワイン造りを基本としています。
ローマ時代の十字路
ワイナリー名になっているプンクトゥンは、ラテン語で十字路の意味。ワイナリーのエステイトと畑があった地域は、ローマ時代に交易の重要な中継点として、十字路になっていた場所です。長い歴史があるこの土地への愛着から、ワイナリー名にしました。