ジャコモ グリマルディ ドルチェット ダルバ 2021
樹齢45年以上。完熟したレッドベリーやチェリー。フレッシュな果実が口の中に広がり、雑味のないシルキーな喉越。十分なボディ、凝縮感と濃さがあるのに余韻は軽やかに長い。
醸造・熟成: ステンレスタンクで発酵、9ヶ月熟成
テイスティング コメント
紫がかった濃いルビーレッドの色調。完熟したフルーツのアロマが豊かで、ラズベリーやブルーベリー、チェリーを思わせる。そしてスミレ、スパイスのノート。口に含むとフレッシュでジューシー。たっぷりとした果実味に満ちており凝縮した味わいながらピチピチと弾ける軽やかな飲み口。雑味がなくなめらかな質感、飲み心地よいフィニッシュ。
合う料理 ラタトゥイユ、鶏肉のトマト煮込み・竜田揚げ、トンカツ、ソースを使った肉料理など。
2023年5月試飲
ジャコモ グリマルディ
ジャコモ グリマルディは、バローロ村で1930年に設立されたワイナリーです。現当主はフェルッチョ グリマルディ。自社元詰の初ヴィンテージは1996年と、バローロの生産者としては比較的新しい造り手です。それまではネゴシアンにワインを販売するのみでしたが、1990年代中頃にバローロボーイズの立役者であるマルク デ グラツィアとの出会いからフェルッチョは本格的にバローロの生産に取り組み始めました。グリマルディが祖父の代から所有する最も重要な畑レ コステは、バローロ村を代表するクリュのひとつです。ルチアーノ サンドレーネやジュゼッペ リナルディも同クリュを所有していますが、このクリュを単独で瓶詰しているのはジャコモ グリマルディのみになります。
近年は、古くから親密な関係にあるパオロ スカヴィーノのアドバイスの下、イタリアを代表するワイン評価誌ヴェロネッリにてスーパー トレステッレを獲得するなど目を見張る成長を見せています。フェルッチョは断言します。『樽の味を感じるワインは失敗作だ』と。その言葉通り、彼のワインはバリックを使用するも、樽の味を感じさせない果実と透明感、そしてエレガンスを兼ね備えています。そのポリシーを胸に、レ コステとソット カステッロ ディ ノヴェッロのふたつのクリュを生み出しています。グリマルディの手にかかればリリース直後から柔らかさが感じられる作品となります。レ コステに加え、非常に豊かな香りが全面に広がり、砂質土壌由来の柔らかさが特徴のソット カステッロ ディ ノヴェッロも驚くべき存在感です。