ニコラ ゴーフロワ ムルソー ル リモザン ヴィエイユ ヴィーニュ 2021
樹齢: 107年 ムルソー ジュヌヴリエールの斜面下部の畑、0.5ha。粘土石灰質土壌。
熟成: バリック12ヶ月(フレンチオークの新樽15%)、その後ステンレスタンクで2ヶ月。
洋梨と黄桃、古樹の層が重なり合った深みは長い余韻へ続く。凝縮感の極みとなった秘めたエネルギーのエキスの塊。
テイスティング コメント
輝きのある薄黄色、微かにグリーン、シルバーのトーン。リンゴ、洋梨、白桃、サンザシのアロマに菩提樹。そしてヘーゼルナッツや仄かにバター、蜂蜜の香り。石のようなミネラルのニュアンスが複雑に混ざり合う。口に含むとなめらかでピュア。ブルゴーニュ スー ラ ヴェル同様に柔らかく精緻な酸味、ミネラルを伴うしなやかなテクスチャー。現時点で若さはあるが凝縮した果実味、旨味があり素直に美味しさが実感できる。伸びやかでスムーズ、生き生きとしており輪郭は丸く洗練されている。
合う料理 網焼きのオマールや伊勢海老、パンチェッタ(豚バラ肉の塩漬け)、天ぷら、穴子・白身魚の鮨など。
2023年6月試飲
ニコラ ゴーフロワ
ニコラ ゴーフロワはムルソーに本拠地を置き、1938年から続く歴史ある生産者です。現在は4代目当主ニコラがドメーヌを運営しています。栽培においては"culture raisonnée" (持続可能なブドウ栽培)を心がけており、間もなくHVE level 3の認証を取得予定。所有畑の大部分はACブルゴーニュが占めていますが、ムルソーやピュリニー モンラッシェのコミューン内など非常に恵まれた立地にあり、クオリティの高いブルゴーニュ ブランの生産が可能であることも二コラ ゴーフロワの大きな特徴となっています。
取り扱いアイテムの全てが 平均樹齢 50 年以上
特筆すべきは所有する畑の大半が平均樹齢50年を超えていることで、最高樹齢は100年以上に及んでいます。古樹ならではの果実の凝縮感と深みを最大限引き出すために、醸造においては極力手を加えないようにしています。決して技術だけでは得られない、テロワールや樹齢の力を存分に感じることができる二コラのワインは大いに注目に値します。