ドメーヌ ジャン ジャック コンフュロン コート ド ニュイ ヴィラージュ ルージュ レ ヴィニョット 2019
ニュイ サン ジョルジュ1級クロ ド ラ マレシャルの下に位置するコート ド ニュイ ヴィラージュの畑。色は深いルビー色をし、ダークチェリーのアロマが広がります。タンニンは丸く、アフターに香ばしいカカオのフレーヴァー。
テイスティング コメント
紫を帯びた濃いルビー / ガーネット。ラズベリーやストロベリー、チェリーなどの華やかなアロマが魅力的。そしてシナモン、クローブ、スパイスのノート。甘草や茸、下草のニュアンスも現れる。口に含むとなめらかで、広がりのある果実味。まろやかな果実の甘さ、旨味が染み入るように広がり、溶け込んだタンニンと豊かな酸に支えられる緻密な構造をもつ。優れたボディバランスで、清涼感のある心地よいフィニッシュ。余韻も持続性がある。
合う料理 パテやテリーヌ、鶏肉の赤ワイン煮、豚や鴨肉のロースト ソース添え、茸料理など。
2023年6月試飲
ドメーヌ ジャン ジャック コンフュロン
プレモー プリセに拠点を置くドメーヌ ジャン ジャック コンフュロンはヴージョのユドロ ノエラと同様、シャルル ノエラの系譜にあるドメーヌです。ジャン ジャックの妻がシャルル ノエラの孫娘にあたり、そのブドウ畑を相続しました。ドメーヌの至宝、ロマネ サン ヴィヴァンはまさにシャルル ノエラより受け継がれたクリマです。したがってシャルル ノエラ縁の3軒が所有するロマネ サン ヴィヴァンは、北からルロワ(0.99ha)、ジャン ジャック コンフュロン(0.5ha)、ユドロ ノエラ(0.48ha)ときれいに隣り合っています。
今日、このドメーヌを率いるのはアラン ムニエと妻のソフィー。ソフィーがジャン ジャック コンフュロンの娘で、ボーヌでワイン造りの勉強をしていたところ、電気技師のアラン ムニエと知り合い、そして結婚。すでにジャン ジャックは他界しており、アランは妻のソフィーからワイン造りを学びました。(ちなみに同じくコンフュロン姓を名乗る、コンフュロン コトティドのジャッキーと故ジャン ジャックは兄弟。)シャンボール ミュジニーからプレモーに広がるおよそ8haのブドウ畑は、1991年以来ビオロジックで栽培されています。2003年からは馬を使っての耕作も始めました。
アラン ムニエの造るワインはかつて濃厚で、新樽のヴァニラ香も華やかなタイプでしたが、それも2000年代半ばから変化が生じています。1990年代はすべてのアペラシオンにおいて100%新樽熟成を施していました。現在は村名で30%、1級で50%、特級で70%です。原則として完全除梗ですが、暑かった2009年には20%の全房醸造を試みました。低温マセレーションは12度で4日程度としていないに等しく、醸しはピジャージュのみ。種からのアグレッシヴなタンニン抽出を避けるため、主発酵が終わった後のポストマセレーションは行わず、タンクから速やかにワインを引き抜きます。その結果、以前よりもはるかにバランスよく、果実味がはっきりとしたワインに仕上がっています。