パオロレオ ジュノニコ プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア リゼルヴァ 2017
マンドゥーリアの樹齢の古いプリミティーヴォの魅力が感じられる1本
樹齢は約70年の古木。古くから栽培されているプリミティーヴォは素晴らしい価値を持つワインを生み出すことが出来ます。マンドゥーリアは日照時間が長く、昼夜の温度差が大きいため、熟度の高い葡萄が収穫でき、骨格が豊かでありつつ、しなやかなワインができます。「リゼルヴァ」は最低24ヶ月熟成、そのうち20ヶ月はオーク樽の大樽で熟成させています。
評価
2017VT ビベンダ 2023: 5房獲得
テイスティング コメント
紫を帯びた濃いガーネットの色調。熟したブラックベリーやブラックチェリー、カシスなどの魅惑的なアロマが広がり、背景にバニラやココア、ダークチョコレート、なめし革のヒント。さらにタバコ、土っぽさ、複雑性に富んでいる。口に含むとしっとりなめらか。力強く、ベルベットのようなタンニンが溶け込んでおり濃厚な果実味。リキュールを思わせる濃縮感に、フレッシュな酸味が甘さを引き立たせる。仄かな甘みと酸味が絶妙のバランス。しなやかでエレガント、飲み応えが充実。黒系果実とスパイスが交わる長い余韻をもつ。
合う料理 ベリーソースを添えた牛ヒレのステーキ、仔羊や鶏肉のグリル、スペアリブ、ハンバーグ、トマトソースの料理、ジビエなど。
2024年3月試飲
カンティーネ パオロレオ
3世代にわたって受け継がれる家族のワイン造り
カンティーネ パオロレオは、プーリア州に2つの拠点を置く家族経営の生産者です。20世紀の初頭に、パオロ レオ(現在のオーナーと同じ名前)が自家畑の葡萄でワイン造りを始めたことからワイナリーの歴史がスタートしました。パオロの息子である2代目の二コラがワイナリーを引き継ぎ、石造りのセラーを建設しました。現在は、二コラの息子であり3代目となるパオロが、妻のロベルタと、4人の息子たち(ニコラ、ステファノ、フランチェスコ、アレッサンドロ)と一緒にワイナリーの運営を行なっています。セラーは、DOC サリチェ サレンティーノの中心地にあるサン ドーナチ(San Donaci)と、DOC プリミティーヴォ ディ マンドゥーリアのモンテパラーノ(Monteparano)の2ヶ所に位置しており、それぞれの土地の個性が際立つ様々なタイプのワインを生産しています。どちらのセラーも最新の設備を備えており、樽の貯蔵庫や、1時間に6,500~7,000本を処理できるボトリングラインを完備しています。
品質重視のワイン生産が国際的な評価につながっています
パオロレオのワインは、イタリアのワインガイド、『ガンベロ ロッソ』において複数のアイテムが最高評価のトレ ビッキエーリを獲得しています。『ルカ マローニ ベストワイン年鑑』、『ヴィーテ(Vitae)』などのワインガイドでも高い評価を得ています。パオロは、「私たちはこのプーリアで、国際的にも高く評価される優れた品質を誇るワインが生産できることを証明しました。私たちのワインは、独自のキャラクターを保っており、エレガントでフィネスに満ちています」と話します。パオロレオは家族経営のワイナリーですが、長期契約を結んでいる栽培農家の力によっても支えられています。栽培農家にはワインメーカーのニコラが1年を通して、最初から最後まで品質管理のために監督、指示を出し、高い品質基準を保っています。葡萄が完璧な状態でセラーに運ばれるよう、クオリティ コントロールを厳しくしています。また、契約する栽培農家も厳しく選んでいます。自家畑が70ha、契約農家の畑が80haで、合計で150haの畑からワインを生産しています。年間生産量は約300万本です。生産量の50%を輸出しており、50%は国内で販売しています。
醸造家二コラ レオの哲学
カンティーネ パオロレオは伝統と革新を融合させたワイン造りを行っています。豊富なラインナップを持つ彼らのワインには、エノロゴを務めるニコラ レオの情熱が込められています。すべてのワインに彼の哲学、パッション、味覚が反映されています。そして同時に素晴らしい畑のポテンシャルが明確に表現されています。
「ワインはエキサイティングかつ人々を満足させるものでなければなりません。それは土壌、葡萄の木、気候、そして人の力が融合した結果、生まれるものです。この組み合わせは数学の数式にも似ていて、毎日発生する問題をクリアしなければなりません。しかし、自然を尊重し、この高貴な仕事に対する情熱を持たなければ、常に同じ結果を得ることはできません。ワイン造りで最も重要なことは、自分が100%良いと信じられる葡萄をセラーに持って行くことで、それさえあれば、ワインの品質はある程度保証されていると言えます」とニコラは話します。