ボデガス アタラヤ エル ビヒア デ ラ アタラヤ オーガニック 2023
有機栽培のガルナッチャ ティントレラ100%で造るこだわりの1本。ソフトなタンニン、濃密な果実味が楽しめます。
標高700~1000mに位置する畑でオーガニック栽培された葡萄から造られています。土壌は石灰岩です。発酵、熟成共にステンレスタンクで行います。熟した赤い果実や花を思わせるエレガントでフレッシュなアロマが広がります。ベルベットのようにしなやかな口当たり、非常にソフトなタンニンが感じられます。長い余韻が心地よく感じられます。
テイスティング コメント
紫がかった濃いルビー / ガーネットの色調。香りは熟した赤や黒のベリーフルーツ、プルーン、スミレのアロマにオリーブ、スパイスのヒント。そして炒ったコーヒー豆や温かな大地のニュアンスが現れる。口に含むとフレッシュで濃密な味わいながらソフトなタンニンが心地よく、ベルベットのようなしなやかさ、艶っぽい果実味が魅了する。しっとりとした舌触りで口当たりが良い。余韻に果実のフレーヴァー、持続性がある。
合う料理 オードブル、鶏・豚肉のグリル、ジビエ、焼き鳥 タレ、ミートソースのパスタなど。
2023年9月試飲(2022年ヴィンテージ)
ボデガス アタラヤ
旧来のフミーリャのイメージ刷新の立役者となった生産者、ボデガス フアン ヒル。ワイン アドヴォケイトで極めて高い評価を受け、世界的な注目をフミーリャに向けさせました。ボデガス アタラヤはそのボデガス フアン ヒルをはじめとするヒル ファミリー エステーツのブランドの一つです。
アタラヤとは、ワイナリーのある場所の名前で、「監視の塔」という意味です。畑は100haあり、3ヶ所に分かれていて、海抜は800~1,000mです。日差しは強いのですが、涼しい環境です。高樹齢よりも標高が高いことの方が大切で、涼しい気温により葡萄がゆっくり熟成出来るからです。樹と樹が離れているため、斜面の向きに関係なく、日は満遍なく当たります。土壌は白亜質で石灰岩の多い畑です。
ガルナッチャ ティントレラは、スペインではアルマンサでしか見られない土着品種です。ガルナッチャの別名ではなく、全くの別物で、ガルナッチャとプティ ブーシェの交配種です。ガルナッチャよりもゆっくりと熟成するため、味わいに深みのある葡萄となります。
ヒル ファミリー エステーツ
現当主はミゲル ヒル。9人兄弟の6番目です。1916年に曾祖父フアン ヒル ヒメンスがフミーリャにワイナリーを設立した時から歴史が始まります。その息子(ミゲルの祖父)ゲレロもワイン造りに関わり、孫にあたるゴンザレス(ミゲルの父)が引継ぎ、兄弟とともにワイナリーを強固なものになり、現在に至っています。
ヒル ファミリー エステーツでは各地に醸造・販売拠点を設けています。一つのワイナリーを大きくするのではなくて、質の高い小さなワイナリーを複数持つ方が、最終的に品質を高く保て、消費者に喜ばれると考えています。そのため、それぞれのワイナリーは D.O.も醸造責任者も違いますが、その営業活動から運営のコンセプトに至るまで、まるで一つの会社のように成り立っているのです。80%が輸出で、スペイン国内向けは20%です。
グループのワイナリーの共通のコンセプト
1.土着品種にこだわる
2.古い樹齢の保護と伝承
3.知名度は低くても、伝統的な上質なワイン地域への参入