ディット セリェール セレニータ ニット 2021
醗酵: ステンレス タンク、コンクリート タンクにてマロ ラクティック醗酵
熟成: オーク樽熟成18カ月(新樽は使用せず、225L、フレンチオーク)
平均樹齢:85年
平均年間生産量: 約1800本!
テイスティング コメント
艶のあるガーネット。香りはラズベリーやチェリー、カシスのアロマに甘草、ナツメグ、オリエンタルなスパイスのノート。そしてタバコ、紅茶葉、ダークチョコレート。ほんのり熟成香が現れており複雑なニュアンスを醸し出している。口に含むとスムーズで、凝縮感がありながら繊細なタッチ。しっとりとしたキメ細かなタンニンが溶け込んでおり酸のバランスがとれている。時間の経過とともにボリューム感が増し円やかさと質感が向上。果実のコンポートのような甘さが心地よく余韻にかけてビター感、持続性がある。
合う料理 ラム肉の香草焼き、ポークソテー プラムソース、ハンバーグ 茄子とひき肉の味噌炒め、BBQなど。
2022年12月試飲(2019年ヴィンテージ)
ディット セリェール
ナバーラの砂漠気候の下で行う自然なワイン造りで知られる「ボデガス アスル イ ガランサ」の醸造家ダニ サンチェス氏が、カタルーニャ地方モンサンの地に魅せられ独自のワイン造りを行うプロジェクト、それが「ディット セリェール」です。ワイナリーの設立は2007年です。モンサンはもともとダニが10代の頃ワイン造りに携わるきっかけとなった最初の土地で、モンサンのワイン文化に魅せられた思い出の土地です。アスル イ ガランサの経験を経て独自のワインを模索していた時に思い出したのが原点であるモンサンの特殊なテロワール。標高500メートル、山間ながら地中海からも遠くないモンサンは海の影響を受ける気候と、傾斜地が下りなす美しい景色が圧巻です。ナバーラのアスル イ ガランサと同じように質の高いブドウ栽培に向いた険しい条件を持ちながら、それとはまた全く異なる地形と気候条件を持つこのモンサンで、自身の描くワインを造りたい造りたいとワイナリーを立ち上げました。
畑はモンサンの美しい山間部に位置し有機栽培を実践、畑への介入は最小限に抑えています。昔から濃厚で凝縮した赤ワインの産地として知られるモンサンですが、モンサンらしい濃厚さをいかしつつもピュアで、女性的なニュアンスのあるワインで、北欧を始め世界各地で高い注目を集めています。
愛する自然と生きる
オーナー醸造家: ダニ サンチェス ノゲ氏
砂漠気候のテロワールを持つナバーラのラス バルデナレス レアレス国立公園近くで有機栽培を実践するボデガス アスル イ ガランサのオーナー醸造家として活躍するダニ サンチェス ノゲ氏。 カタルーニャ地方サン サドゥルニ ダ ノヤの醸造学校卒業後、オーストラリアのミルドゥラ、クナワラ、 南アフリカのポーターヴィル、アルゼンチン、メンドーサのボデガ ヒメネス、スペインではペネデスのセリェール マス プジョとプリオラートのマス デン ジルなど、世界各地で豊富な経験を積んでいます。この経験が、アスル イ ガランサ、そしてディット セリェールに至るボデガのワイン造りを支えています。