ドメーヌ・ド・ラ・モルドレ コート・デュ・ローヌ・ロゼ ラ・ダム・ルス 2016
コート・デュ・ローヌのセニエで造られる、軽やかでフレッシュ、まろやかな味わいのロゼです。
【テイスティング・コメント】
オレンジがかったサーモンピンク。粘性は高め。香りには新鮮なストロベリーやチェリー、オレンジなどの果実香にボタン、アニス、ピンクペッパー、ミネラルのノートがアクセント。そしてほんのり香る甘いニュアンスからはシロップ漬けの赤い果実を思わせる。華やかかつチャーミングな芳香、その中にも上品さが感じられる。アタックはなめらかで膨らみのある果実感。豊富なミネラルと引き締まった酸とのバランスがよく口中に旨みが染み渡る。味わいはドライで、タンニンは程よい。高いアルコール分と果実そのもののピュアさが楽しめる。このクラスとしては突出した長い余韻をもつ。飲み頃温度は8~10度、よく冷やせばピチピチと弾ける爽快感も楽しめる。合わせるお料理は、サーモンのマリネや酢豚、豚肉の生姜焼き、唐揚げ、トマトソースを使った料理、ピッツァ、パスタなど幅広い料理とお楽しみを。
※2017年12月試飲
■ドメーヌ・ド・ラ・モルドレ
コート・デュ・ローヌ南部のスーパースター、クリストフ・デロルムは、ローヌ河右岸のタヴェルで最も注目されている生産者のひとりです。1987年に父親のフランシス・デロルムによって設立されたのですが、それ以前はフランシスとともに、原子力発電所の防護服を作る仕事をしていました。ある時、フランシスに、「ワインを造りたいか?」と聞かれて、クリストフは「私は自然が好きだし、土が好きだからやってみたい!」と言ったそうです。1989年に父親が交通事故にあって以来、クリストフが中心となって、タヴェル・ロゼ、シャトーヌフ・デュ・パプ、リラック、コート・デュ・ローヌなどの見事なワインを産出しています。感性でワイン造りをしており、マニュアルは一切無く、ヴィンテージ毎に醸造方法は異なります。
現在63haで栽培していますが、10ha借りている畑があり、‘11年からは自社畑100%にする予定です。シャトーヌフとタヴェルの古い樹齢の畑は、馬を使って耕しています。機械では根を傷つけてしまう可能性がありますが、馬はデリケートに扱うことが出来ます。クリストフ・デロルムは、僅か10年そこそこで一流生産者の仲間入りを果たしただけでなく、多くの生産者から尊敬されています。ドメーヌ名となっている「モルドレ」とは、ラベルにも描かれているヤマシギのこの地方でのニックネームです。