リントン・パーク・ワインズ カフェ・カベルネ・ソーヴィニヨン 2016
25℃のステンレスタンクで10~14日間、一日おきに滓を撹拌しつつアルコール発酵した後、2~6週間マロラクティック発酵を行う。強めにトーストしたフレンチオークとアメリカンオークで6ヶ月熟成。
【テイスティング・コメント】
紫がかった濃いガーネット。深みがあり、粘性は高め。香りにはコーヒー豆やビターチョコなどの香ばしいオークのノートに、ブラックベリーやカシスなどの黒系果実、ブラックペッパー、黒トリュフが混じり合う。過熟感は無く上品な樽香、やさしいバニラの香りがリッチな奥行を生む。アタックは強くなめらか。果実味は豊かでエキス分に富み、熟した果実にスパイス、香ばしいオークの風味が調和。価格こそリーズナブルだがワンランク上を感じさせる濃さ・テクスチャが感じられ、アルコール分が充実。タンニンも程よく、溢れんばかりの果実味と長く続く余韻を持つ。飲み応えのあるフルボディ。赤身肉を中心としたお料理やソース系の肉野菜炒め、コクのあるチーズと共に。
■リントン・パーク・ワインズ
エレガントなスタイルでコストパフォーマンス抜群!長い歴史を持つ南ア生産者
リントン・パークはそのルーツが1699年にまで遡る歴史あるワイナリーです(南アフリカで最初にワインが造られたのが1659年)。リントン・パークが所在するスラング・リヴァー(ヘビ川)と呼ばれる場所は、グローエンベルグ山の高傾斜に寄り添っている84haの土地で、ウェリントン、パールの眺めがテーブルマウンテンの方角に広がっています。葡萄畑は南アフリカでも有数の高地(標高500m付近)にあり、冷涼な風の吹くミクロクリマを有し、他の畑よりも6℃低い温度が葡萄を緩やかに成熟させ、きれいな酸を持ったエレガントなスタイルのワイン造りを可能にしています。
土壌はミネラルを多く含んだ花崗岩のオークリーフ土壌で、グレンローザとトゥクル土壌から成っており、区画は凝縮感のある香りを出すために慎重に管理され、収穫量をほどほどに抑えています。計画的に灌漑を行っており、可動式のワイヤーを用いたセブン・ストランド・システムを使用。高い位置に仕立てのワイヤーを設置するため、収穫に適した位置に葡萄が実るようになっています。
環境に配慮したワイン造り
リントン・パークは、フェアトレード認定とBiodiversity and Wine Integrated認定(BWI;生物多様性を守っているワイナリー)を受けています。また、絶滅が懸念されているサイの保護を支援したり、環境に優しく炭素が少なくて軽いボトルを用いる等、南アフリカの環境に配慮したワイン造りを行っています。