ヴィニエティ・デル・サレント トレ・イコーネ NV
1000年以上も昔からワイン造りが盛んだった南イタリア。しかし、この土地にはまだ知られざる魅力が隠されています。その素晴らしさを伝えるために、南イタリアを代表する3つの産地、アブルッツォ、プーリア、シチリアの素晴らしい畑から、土地の個性を最大限に表現してくれる樹齢の高い土着品種を選びました。州の枠組みという概念を越え、優れた土着品種から偉大なワインを造るという“エディツィオーネ”と同じ思想の下、南イタリアの伝統とぬくもりを伝えるワインが誕生しました。「TRE ICONE(トレ・イコーネ)」の名前は、3か所(アブルッツォ、プーリア、シチリア)の個性ある葡萄畑を象徴し、「663」という数字は、それぞれの畑を結んだ距離を示しています。
ネレッロ・マスカレーゼの畑はシチリア州の南西部にあるサンブーカ・ディ・シシリアにあります。葡萄の平均樹齢は25年です。モンテプルチアーノの畑は、アブルッツォ州北部のテーラモ、葡萄の平均樹齢は30年、そしてプリミティーヴォの畑はプーリア州のサレント地区に位置しており、平均樹齢は40年になります。3つの品種は別々に醸造(すべてステンレスタンク)します。ネレッロ・マスカレーゼは25度で約14日間、モンテプルチアーノは28度で21日間、プリミティーヴォは26度で18日間発酵させます。ネレッロ・マスカレーゼは熟成もステンレスタンク、モンテプルチアーノとプリミティーヴォは全体の50%は225Lのバリックの新樽と1年樽、残りはステンレスタンクで約10ケ月間熟成させます。
※3つの州の葡萄をブレンドしているため、ヴィンテージは表記されておりません。
テイスティング・コメント
紫がかった濃いルビーレッド。黒みが強く深い色調、粘性は高め。香りには熟したラズベリーやブルーベリー、カシスジャム、華やかなラベンダーやスミレの花のアロマ。八角やクローブなどのスパイス、オークの香りをアクセントに、皮革、湿った土、ミネラルのニュアンスが混じり合う。時間の経過とともに焦がした糖のような香りがあらわれ、さらなる複雑性が増す。アタックはやや強くなめらか。エキス分に富むジューシーな果実味で豊富なスパイスを伴う。濃縮感のあるフルーティさに加え、コーヒーやカカオを思わせるオークのフレーヴァーが一体となる。バックボーンにはミネラルとフレッシュな酸味、洗練されたフルボディ。アフターは以外にもさらりとしていてエレガントな余韻を持つ。合わせるお料理には、トマトソースベースのパスタやピッツァ、ハンバーグ、焼き肉、ローストしたラム肉、パエリア、ラザニアなどがオススメ。
2015年1月試飲
ヴィニエティ・デル・サレント
「ヴィニエティ・デル・サレント」はアブルッツォを本拠とするファルネーゼ・グループがプーリアで展開する別ブランドです。エノロゴはファルネーゼのフィリッポ・バッカラーロが務めています。常駐するエノロゴは、以前フェウディ・ディ・サン・マルツァーノで長年働いていたテオ・ダッポリートです。もの静かでまじめな印象です。
畑は大部分が、マンドゥーリアとサーヴァの町にあり、フィリッポと何年にも渡って一緒に仕事をしてきた農家が所有しているものです。最高の葡萄を確保するため、厳しく選別され、収穫量は 抑えられています。赤い土壌は、石灰質粘土土壌で、鉄分、ミネラル、栄養分に富んでいます。葡萄は80%が古い葡萄樹で、残りも最低でも20年樹齢です。 濃密ながら均整のとれたスタイルはここでも健在です。
「ファルネーゼ」 ルカ・マローニで、幾度となく最優秀生産者に選出される実力派!
価格と品質と両面からの評価による、『消費者向けのイタリアワインガイドの決定版』ともいえる辛口ワイン評価誌『ルカ・マローニ(ANNUARIO DEI MIGLIORI VINI ITALIANI)』で、幾度となく最優秀生産者に選出されるアブルッツォ州を代表する生産者です。ファルネーゼは何度も生産者の頂点に君臨し、数々のワインコンクールで高く評価され国際的にその名が知られています。
エノロゴ:フィリッポ・バッカラーロ氏、プーリア州責任者:テオ・ダッポリート氏