ポール・ルイ・マルタン ブリュット キュヴェ・ヴァンサン ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ 2010
良いヴィンテージにしか造られないプレステージ・シャンパーニュ。2010年の生産本数は約5000本です。シャルドネに特化したグラ・クリュ格付けのブドウを使用しています。
ドサージュ:10g/L
デゴルジュマン:2016年1月
【テイスティング・コメント】
明るい黄金色。粘性は中程度。香りにはグレープフルーツやライチ、リンゴのコンポート、アカシア、ジャスミン。そしてアーモンドやパン、ブリオッシュ、ビスケットなどの芳しさ、蜂蜜の香りが続く。熟成感はもちろんあるが、同時にミントやジンジャーの香りがアクセントとなり新鮮さが備わっている。口に含むと爽やかで快活、それでいてクリーミーな口当たり。シャープで豊かな酸と芳醇な果実味が絶妙のバランスを保っており、溢れんばかりに広がる。骨格がしっかりとしていて、新鮮、エキゾチックな果実にブリオッシュ、心地よい塩気を伴い、膨らみ豊かなボリューム感で満たされる。エレガントで、風味豊かなシャンパーニュ。華麗ながら飲み応えが充実しており、アフターの余韻も長い。合わせるお料理は、トーストしたフォアグラ、煮詰めたイチジクソース添えのポークソテー、アクアパッツァ、魚介のグリルなどがおすすめ。
※ 2017年1月試飲
■ポール・ルイ・マルタン
ポール ルイ・マルタンは、1864年にモンターニュ・ド・ランスの南部に位置するブージィで創立されたRM(レコルタン・マニピュラン/葡萄生産者元詰シャンパーニュ)です。 創立者のルイ・マルタン氏は、ブージィの協同組合を設立することにも注力し、設立時のプレジデントにも選出されている著名な人物です。 その後、1929年に息子のポールが後を継ぎ、伝統と品位を重んじたワイン造りを行っています。
ブージィ村は、シャンパーニュにある僅か17のグラン・クリュの中でも特に優れたピノ・ノワールを育む産地として有名であり、素晴らしい赤ワインの産地としても知られています。 白亜質の土壌で、イースト・サイドに位置する南向きの顕著なグラン・クリュの畑は、隣接している山により北風からも保護されている独自のテロワールを保っています。
所有する畑は7ha。この単一畑から年間およそ60,000本のみという極めて小規模な生産です。この上なく複雑でリッチなスタイルは、シャンパーニュの中でも屈指のグラン・クリュ「ブージィ」の個性と特徴を正に表現した極上のシャンパーニュと言えます。