アレクシャンドレ・レウヴァス アート・テッラ 2015
醗酵:ステンレス・タンク
熟成:ステンレス・タンク 6カ月/瓶熟成 6カ月
★評価
2015Vt ワイン・アドヴォケイト:90点獲得!
【テイスティング・コメント】
紫を帯びた濃いルビー。粘性は高め。香りにはカシスやブルーベリー、ラズベリー、スミレ、アールグレイティー、ブラックペッパー、そして爽やかなミント、ミネラルのノート。新鮮味に溢れており、果実のコンポートやポートワインに通じるような仄かな甘さが心地よい。アタックはなめらかでジューシーな果実感で満ち溢れる。香り同様に新鮮で、まるで搾りたての果汁のよう。品種特有の力強さはありながらもタンニンが綺麗に溶け込んでおり、味わいは丸く柔らかな印象を与える。高いアルコール分にも嫌みに感じさせず、スイスイと杯が進む飲み心地の良さ。アフターフレイヴァーも広がりがよく余韻も長め。合わせるお料理は、地中海料理、肉料理、ピーマンの肉詰め、ビーフシチューなどがおすすめ。
※2017年3月試飲
■アレクシャンドレ・レウヴァス
環境を大切にしたワイン造り
最先端の設備・明確なポリシーで高品質・低価格なワインを造りだす新世代の生産者です。コストパフォーマンスの高いワインを造るだけでなく、環境を大切にする事も理念にもっており、環境保全型農法を実施しています。
ボルドーのサン・テミリオンでのビオ・ロジックやビオディナミといった自然派農法の経験から、環境に配慮したオーガニックなライフ・スタイルを志向する現オーナー、アレクシャンドレ氏が先代を4年間かけて説得して実現させたオーガニック・ワイン、それが「アート・テッラ」です。もし成功しなければきっぱり諦める、ただし成功すれば有機畑を拡大する、という父親との賭けに見事勝利し、高評価を続々と獲得しています。2015年ヴィンテージはワイン・アドケイトにて90点を獲得しています。
自然のため、生態系のために10万本のコルクを植樹!
良いコルクを作るには植樹から40年はかかると言われるコルクの樹。アレクシャンドレ・レウヴァス社ではこれまでに10万本も植樹しました。その理由、一つには樹皮CO2削減です。コルクは伐採して作るのではなく、樹皮のみを剥いで樹皮から作られます。そして、樹皮を剥いだ樹は剥ぐ前の5倍のCO2を吸収すると言われています。また、1トンのスクリュー・キャップを作るのに10キロの二酸化炭素を排出するのに対し、1トンのコルクを作るには2.5キロのみと言われています。そして、ポルトガルでコルクの森と言われている "Montados" はヨーロッパで最も生物の多様性に富む場所のひとつです。ここには絶滅寸前と考えられている135種の植物と42種の鳥類が棲んでいます。それらの保護のためにもコルクを植えているそうです。
ロバを飼う
昔のポルトガルでは、農業や交通の手段としてロバがたくさん飼われていました。しかし、機械の発展によりロバ達の役目は機械にとって代わられ、今では絶滅の危機に瀕しています。そこで、アレクシャンドレ・レウヴァス社では現在ワイナリーの土地にロバのコロニーを作ってロバを飼い、繁殖しています。初めは3頭だったロバが今では11頭に増えています。