ジャニソン・エ・フィス ブリュット・トラディション NV
平均樹齢:35年
醸造:一次発酵は温度制御可能なステンレスタンクにて伝統的な手法で行う。100%MLFを行う。2010年がベース。前年のリザーヴワインを15%ブレンド。清澄に動物性のタンパク質の使用をやめ、植物性のタンパク質を使用。また、ワインから酸素を取り除く工程で亜硫酸塩の使用を減らしている。ドサージュ8g/L。
【テイスティング・コメント】
ゴールドがかった明るいペールイエロー。粘性は中程度。香りには白桃やリンゴ、グレープフルーツ、白い花のアロマにジンジャー、イースト、バニラ、ブリオッシュ、ナッツ、鉱物的なミネラルのノート。新鮮さと華やかさが一体となり、しとやかさと気品が感じられる。口に含むとなめらかで繊細な発泡が心地よい。ピノ・ノワール種主体ならではの重心が低く重厚な味わいにも口当たりはスムーズで、フルーティーな風味と相まって飲みやすい印象をうける。バックボーンにはミネラル、そして優美な酸がしっかりとした骨格を形成し、透明感のあるピュアな果実味をくっきりとした酸が程よく引き締める。エレガントでやわらかく、アフターの余韻も長め。合わせるお料理は、鴨肉のロースト、鶏肉とキノコのクリーム煮、鰆のムニエル、白身魚のカルパッチョなど。
※2017年8月試飲
■ジャニソン・エ・フィス
モンターニュ・ド・ランスのヴェルズネイ村に本拠を置く家族経営のシャンパーニュ・メゾン。9つのグラン・クリュと2つのプルミエ・クリュ、合計9haの自社畑を所有しています。また契約栽培農家からも高い品質基準を満たすブドウのみを購入し、ヴェルズネイ村にあるメゾンにて醸造を行っています。 現当主であるManuel Janisson/マニュエル・ジャニソン氏の祖父Robert Arnould/ロベール・アルノーの時代、1923年に自社で栽培から醸造・販売まで手がけるメゾンを創業しました。モンターニュ・ド・ランスにあるグラン・クリュの品質の高さと個性を広めるべく、フィネスとエレガンスを備えたシャンパーニュを世に送り出し、マニュエル氏もその伝統を守り続けています。
現在は当主のマニュエル氏とその妻、そして3人の子供たちによって畑や栽培の管理、契約農家からのブドウ買い付け、醸造、販売まですべてを行い、安定した高い品質を実現しています。2008年に日本に上陸するまでは、そのほとんどが欧米市場で消費されてきました。2007年には「トラディション NV」がワイン・スペクテーター誌で91ポイントを獲得。さらに1998年の世界ソムリエ選手権チャンピオンで、マスターオブワインのマルクス・デル・モネゴ氏がワインコンサルタントを務める、ルフトハンザドイツ航空のラウンジで採用された実績があります。
Champagne Janisson & Fils の特徴
・他のメゾンに比べ、高い自社畑使用比率
・グラン・クリュ産のブドウ使用比率が高く、贅沢な造り
・買い付けはブドウの状態で行い、他のメゾンに多く見られる果汁やワインの状態での買い付けはなし
・自社で圧搾を行うことで高品質な果汁が得られ、またSO2の使用を減らすことが可能となる