フィールド レコーディングズ スキンズ 2022
熟成: フレンチオークおよびアカシア樽(新樽10%)にて4か月
テイスティング コメント
サーモンオレンジの色調。ドライピーチ、ドライアプリコット、柿、マーマレードの香り。そしてジンジャーやナツメグ、仄かにバニラの香りなど、スパイスのニュアンスがアクセント。味わいはしなやか。ミネラルを含み、たっぷりとした旨みのあるドライ仕立て。強すぎないタンニンで、程よくグリップが効いており酸とのバランスが素晴らしい。ストラクチャーのあるしっかりとしたワインだが、中盤から柔らかくゆったりと広がるアフター。余韻に心地よい塩味を感じる。
合う料理 シャルキュトリー、シーフード、グリル、スパイシーな料理、ブルーチーズなど。
2022年7月試飲(2020年ヴィンテージ)
フィールド レコーディングズ
フィールド レコーディングズはアンドリュー ジョーンズが自らの足で歩き、出会った畑や人々をワインという形で残した記録です。
得意なアメリカンフットボールで奨学金を受け大学に進学したジョーンズは農業経営学を専攻し、ブドウ栽培に出会います。ブドウ栽培にすっかり虜になったジョーンズはソノマ コーストのガロでインターンとして勤め、本人曰く“すっかりはまった!”そうです。その後ブドウの苗木栽培所でアルバイトをしながら大学を卒業し、その後もそこで働き続けました。
仕事でカリフォルニア中を訪れ、特にセントラル コーストやサン ホワキン ヴァレーの生産者を訪問するうち、毎年数百万の新しい苗木が植えられる中で自分用のワインができるほどのブドウを分けてもらうようになりました。こうして畑やブドウの品質を見極める目を養い、ワイン造りをする技術を身に着けていくうちに、知名度はなくともダイヤモンドの原石のように素晴らしいブドウに出会うようになり、そのブドウを使い高品質なワインを造り始めました。すべての畑、すべてのワインにはそれぞれのストーリーがあります。“フィールド レコーディングズ”は単一畑のブドウを使用しており、その土地やテロワールをワインとして記録したものです。いくつかの畑のブドウをブレンドして造ったものは、“ワンダーウォール”としてその大きなポテンシャルをボトルに詰め込みました。
地域や畑の知名度にとらわれず、ブドウの品質にこだわり探し求め、彼の目にかなったブドウで造るワイン達は個々の個性を持ち、それぞれ品種や生産地が異なっていてもどれもが一定の品質基準を保っておりブドウのクオリティを実感させられます。