ルー デュモン x スタジオジブリ コラボレーション フレンズ 2022
ピレネー山脈麓、地中海に面したサルス ル シャトー村産のブドウを使用したオレンジワインです。グルナッシュ グリ60~70%、グルナッシュ ブラン25~30%、残り5~10%は年によってミュスカ、マルヴォワジー、マカブーなど。土壌はシスト、粘土石灰質で、平均樹齢40年。ビオロジック栽培(「Bureau Veritas」認証)。除梗せず、天然酵母のみで発酵。ステンレスタンクで2週間のマセラシオン。4ヶ月間熟成後、清澄は行わず、軽くフィルターをかけてビン詰め。
『オレンジワインは幅広い料理に合わせられるフードフレンドリーなワインであり、また友達と気軽に楽しめるスタイルのワインでもあるので、「フレンズ」と名付けました。余談ですが、私の大好きな久石譲さんの「Piano Stories II」というアルバムに「Friends」というピアノ曲があり、本当に素敵な曲ですので、ぜひこのワインを飲みながら聴いていただければと思います。』(仲田晃司氏 談)
テイスティング コメント
琥珀がかったペールオレンジ。香りはカリン、アプリコット、オレンジピール、金木犀に、ほんのり甘さのあるシロップの香り。そしてスパイス、ミネラルのノート、次第に紅茶のような香りも現われる。味わいはフレッシュでなめらか。瑞々しいが酸味は穏やかで円やかな口当たりが好印象。果実味、酸味、ミネラル感、どれをとってもバランスがよくクリアーな飲み心地。アルコール感はボディに表れ、すっきりとしながらも質感のあるアフター。溶け込んだ繊細なタンニンが心地よい。オレンジワイン入門に。
合う料理 アペリティフ、オードブル、白身肉・魚のソテー、点心、オリーブオイルを使ったパスタなど。
2022年7月試飲(2020年ヴィンテージ)
「スタジオジブリ」と「ルー デュモン」のスペシャル コラボレーション
スタジオジブリのプロデューサーであり、書家としても活躍中の鈴木敏夫氏が、ルー デュモンのワインラベルを手がけました。ラベルの「天地人」「Pinot Noir」「Chardonnay」の文字は、鈴木氏愛用の熊野筆にて書き下ろし。
そしてラベル右下の落款は、アニメーション映画監督、宮崎駿氏によるデザインです。またワインは、仲田さんの友人が醸造長を務めるブルゴーニュのネゴシアンが造った、南仏(IGP Pays d’Oc)産の作品からのタンクセレクションです。ピノ ノワールは、洗練された果実味に加えてほのかな樽香が楽しめるもの。シャルドネは南仏らしい、フルーティーでコクのあるものをセレクトしました。(仲田さん談)
ルー デュモン
仲田晃司氏。大学生時代にアルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い、「いつか自分の手でワインを造ってみたい」という夢を抱いた青年は、1995年、頼るつてもなく単身渡仏。フランス語の勉強をしながら各地の醸造家の門を叩いて修行を重ね、2000年7月7日、ブルゴーニュの地にルー デュモンを設立しました。
仲田さんのワイン造りを特徴付けているのは、まさしく日本人職人的と言うべき、周りがあきれるほど細部まで徹底的にこだわる仕事への執念です。仕込むワインのテロワールや個性を研究し尽くした上で、樽の選定眼や熟成方法を駆使してワインを磨き上げます。
2003年5月、在りし日のアンリ ジャイエ翁より「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」との薫陶を受け、「日本人であるということ」「自然と人間に対する真摯な尊敬の念」の象徴として、「天 地 人」が生まれました。
「ワインを通じてアジアの架け橋になれればと願っています」という仲田さん。現在ルー デュモンのワインは、日本、韓国、台湾、中国、シンガポールといったアジア諸国を中心に販売されています。(2008年8月、ジュヴレ シャンベルタン村に念願の自社カーヴを取得)