ジラード カベルネ ソーヴィニヨン ナパ ヴァレー 2021
セント ヘレナ、ラザフォード、アトラス ピーク、ヨントヴィル、ダイヤモンド マウンテン、カリストガ、マウント ヴィーダー、ポープ ヴァレーという、ナパ ヴァレーの高品質なブドウを産出するサブ アペレーションのブドウを使用しています。ジラードは40年以上に渡り、ナパ ヴァレーでのカベルネ造りの経験を積み重ねてきました。毎年毎年が、この素晴らしいブドウ品種を表現する良い機会となっているのです。
熟成: フレンチオーク100%で16ヶ月(新樽45%)
テイスティング コメント
紫がかった濃いルビーレッドの色調。カシスやブラックベリー、スミレのアロマにクローブやブラックペッパー、ミントのヒント。そして上品な樽の香り。バニラやモカ、チョコレート、杉のニュアンスが混ざり合う。口に含むとスムーズでなめらか。穏やかな酸味、過熟無くふんわり広がる果実味。しなやかなタンニンが構造を与え、余韻を程よく引き締める。繊細なタッチでふくよかなボディ、長く滑らかな余韻が印象的。
合う料理 牛フィレ肉・鴨肉のロースト、牛・煮込み料理、ビーフシチューなど。
2023年12月試飲
ジラード ワイナリー
ナパの老舗ワイナリーを元ソムリエのパット ロニーが2000 年に引き継いでから、現在のジラード ワイナリーの歴史が始まりました。オーナーであるパット ロニーのキャリアは、シカゴにあった伝説のレストラン「パンプ ルーム」のソムリエに始まりました。その後、出身地であるカリフォルニアに戻りワイナリーで働き、最終的にはシャトー セント ジーンの社長にまで上り詰めました。またDean & Deluca の経営にも参加するなど食文化に精通した彼が、新しい世紀に入って始めたワイナリーがこのジラード ワイナリーです。
パットの人脈を生かし、自社畑をはじめナパ ヴァレーのヴァレーフロアから山岳地帯まで、幅広いレンジの銘醸畑から高品質のブドウを調達し、それらのブドウから多様性あるナパ ヴァレーの本質を表現するワインを造っています。カベルネ ソーヴィニョンはもちろんのこと、マルベックやプティット シラーの単一品種ワインや、高樹齢のジンファンデルまで、個性あふれるワインを造っています。
パットと同じレストラン業界から転身したグレン ヒューゴは、ジラードのハーベスト インターンから始まりワインメーカーになった人物です。現在は次々と新しい事にチャレンジし、昔ナパでも造られていたというローヌ系品種のフィールドブレンドを復活させたり、米・仏・ハンガリー産の樽材を組み合わせて小樽を作る「フュージョン バレル」を樽メーカーと開発したり、様々なプロジェクトに取り組んでいます。
また、2018 年に完成したカリストガのワイナリーでは独自のグリーン プログラムを導入し、太陽光パネルでワイナリーで使用する95%の電力をまかない、夜間の冷気を利用したセラーのクーリングシステムを採用し、また、気候変動による干ばつ問題が深刻になりつつある中、水の再利用や最低限の水で樽を洗浄できるマシンの導入など、あらゆる分野でサステイナブルなプログラムを実践し、将来の世代に繋がるワイン造りを目指しています。