ジラード ソーヴィニヨン ブラン ナパ ヴァレー 2022
厳選された畑のブドウが使用されています。一つはナパ ヴァレー南東部にある畑、そして大部分はセントヘレナのカリナリー インスティテュート オブ アメリカ(料理学校)の向かいにある特別な自社畑のブドウから造られます。これらの畑は、ナパ ヴァレー ソーヴィニョン ブランの典型である、生き生きとしたトロピカルフルーツのフレーバーを生み出すことに定評があります。
熟成: ステンレスタンクにて澱とともに7ヶ月間熟成
テイスティング コメント
淡いストローイエロー、微かにグリーンのトーン。爽やかなシトラスとパインアップル、メロン、白桃などの熟したフルーツのアロマ。そしてハーブ、ホワイトペッパー、石、ミネラルのヒント。口に含むと瑞々しくクリアー、バランスのとれた酸味が心地よく味わいを程よく引き締める。白桃やメロンなど上品な果実味、ミネラルを背景に洗練されている。さっぱりとした口当たりの中、円やかさもあり余韻はフレッシュかつエレガント。
合う料理 サラダ、魚介類のカルパッチョ、ハーブチキン、バーニャカウダなど。
2023年12月試飲
ジラード ワイナリー
ナパの老舗ワイナリーを元ソムリエのパット ロニーが2000 年に引き継いでから、現在のジラード ワイナリーの歴史が始まりました。オーナーであるパット ロニーのキャリアは、シカゴにあった伝説のレストラン「パンプ ルーム」のソムリエに始まりました。その後、出身地であるカリフォルニアに戻りワイナリーで働き、最終的にはシャトー セント ジーンの社長にまで上り詰めました。またDean & Deluca の経営にも参加するなど食文化に精通した彼が、新しい世紀に入って始めたワイナリーがこのジラード ワイナリーです。
パットの人脈を生かし、自社畑をはじめナパ ヴァレーのヴァレーフロアから山岳地帯まで、幅広いレンジの銘醸畑から高品質のブドウを調達し、それらのブドウから多様性あるナパ ヴァレーの本質を表現するワインを造っています。カベルネ ソーヴィニョンはもちろんのこと、マルベックやプティット シラーの単一品種ワインや、高樹齢のジンファンデルまで、個性あふれるワインを造っています。
パットと同じレストラン業界から転身したグレン ヒューゴは、ジラードのハーベスト インターンから始まりワインメーカーになった人物です。現在は次々と新しい事にチャレンジし、昔ナパでも造られていたというローヌ系品種のフィールドブレンドを復活させたり、米・仏・ハンガリー産の樽材を組み合わせて小樽を作る「フュージョン バレル」を樽メーカーと開発したり、様々なプロジェクトに取り組んでいます。
また、2018 年に完成したカリストガのワイナリーでは独自のグリーン プログラムを導入し、太陽光パネルでワイナリーで使用する95%の電力をまかない、夜間の冷気を利用したセラーのクーリングシステムを採用し、また、気候変動による干ばつ問題が深刻になりつつある中、水の再利用や最低限の水で樽を洗浄できるマシンの導入など、あらゆる分野でサステイナブルなプログラムを実践し、将来の世代に繋がるワイン造りを目指しています。