ポワロン ダバン ミュスカデ セーヴル エ メーヌ シュール リ 2020
“ミュスカデ” の魅力を再発見! 新鮮な酸味とまろやかな味わいが、爽快ながらもキメ細やかに程よく厚みを持って広がります。食卓を彩る1本です。
テイスティング コメント
グリーンがかった淡いイエローの色調。香りはメロンやライム、青リンゴ、グリーンハーブを思わせるフレッシュなアロマ。味わいもまたフレッシュで、ピチピチと弾けるクリスピーな飲み口。エキス分に富んだジューシーな果実味とミネラル感、クリーンでキレの良い酸とのバランスが美しい。ドライでフルーティー、爽快ながらもキメ細やかに程よくボディも感じられる。
合う料理 蒸した野菜の塩・マヨネーズ和え、白身魚の塩焼き、鯛のカルパッチョ、寿司、天ぷらなど。
2024年7月試飲
ポワロン ダバン
1858年に設立された家族経営のワイナリー。1990年にジャン ミッシェルとローランの2人の兄弟がワイナリーに参画、両親と共に働き仕事を覚え、2004年から兄弟二人で運営しています。ワイナリーはフランス ロワール地方、爽やかな白ワインで有名なミュスカデの産地に位置、県庁所在地のナント市南東の美しい村シャトー テボーが本拠地となっています。68haの畑を所有し、年間30万本のワインを生み出しています。
彼らは環境を重視した持続可能な農業を実施。フランス国家が制定する環境価値重視認証レベル3を取得しています。ワイナリーのモットーは “サプライズ!” ここにしかない個性を重視しています。各々の畑の環境を熟知した上で、固有の品種や他の地域で著名な品種も含めて15種類ものブドウを栽培しています。兄 ジャン ミッシェルは語る言葉やジェスチャーからも情熱が溢れだすような造り手で、一度会えば忘れられないようなインパクトが ありますが、奇をてらう事なく純粋に美味なワインを造り続けています。彼らは口の中で納得できるサプライズを創り出しているのです。
恵まれた環境の中でも特筆すべきは2つの土壌です。ブドウの根が亀裂から貫通する花崗岩と片岩の混じった土壌は、ワインに骨格を与えます。もろく砕けそうな花崗岩は多くの石英を含み、ワインに豊かな果実味をもたらします。ミュスカデにとってまるでパラダイス! しかしそれに甘んじる事なく2人の兄弟はコツコツと仕事に励んでいます。
ミュスカデ セーヴル エ メーヌ シュール リーは彼らのベーシックなアイテムでありながらも、樹齢の高いブドウから醸し出される旨味やコクが魅力の、爽やかだけでは終わらない頼れる食中酒です。また、ミュスカデ セーヴル エ メーヌ オーク アンド アカシア バレルは “ 変化球ミュスカデ!! ” 7か月の樽熟成の後、通常に使用されているガラスコーティングされたコンクリートタンクで52か月もの長期間熟成しています。味わい深さを楽しめる仕上りです。これまた、納得できるサプライズです。