ルアレ・デボルド ブリュット NV
オートレオー家と10年~20年以上の付き合いのあるコート・デ・バールの契約葡萄栽培農家の造るピノ・ムニエ主体に、メゾンンの所有するVerneuil(ヴェルヌイユ村)のピノ・ノワールを使用しています。
熟成:18~24ヶ月 ドサージュ:6g
テイスティング・コメント
黄金がかった淡いペールイエロー。粘性は中程度。香りには洋梨やリンゴ、白桃、グレープフルーツなどのフルーティーな果実香に白い花、アーモンド、蜂蜜のアロマ。さらにブリオッシュやクッキー、イーストなどの芳しい香りが続き、親しみやすくもエレガントなまとまり、そして膨らみをもつ。口に含むとなめらかで、生き生きとした果実味が伸びやかに広がる。丸みのある柔らかな口当たりはピノ・ムニエから、味わい深さと重厚(重すぎない)な印象はピノ・ノワールの個性と言える。素朴で、純粋な果実感はまさにフレッシュな状態で楽しみたい。香り同様の親しみやすさとエレガンスを備えており、価格を考慮しても非常にお買い得なシャンパーニュ。アペリティフはもちろん幅広いお料理やシチュエーションでお楽しみを。
2017年4月試飲
オートレオー家(シャンパーニュ・オートレオー・ド・シャンピヨン)
オートレオー家はエペルネから北へ約7kmにあるプルミエ・クリュのシャンピヨン村にあります。1670年にはシャンピヨン村の名簿にも載っている歴史ある家系。もともとは絵画を生業としていた芸術一家として知られている傍ら、葡萄栽培を行っていました。今でも彼らの先祖が描いた絵はルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿でも観ることができます。この時点ではシャンパン造りは行っておらず、近隣のメゾンに葡萄を販売していました。
1953年にジェラール・オートレオー氏がシャンパン造りからボトリングまでをスタート。今では3代目のローラン氏が中心となりメゾンを切り盛りしています。ヴァレ・ド・ラ・マルヌのグラン・クリュとプルミエ・クリュを中心に約35haを所有しています。
メゾンのポリシーは「シャンパンという液体で土地を表現すること」。葡萄そのものの味だけでシャンパンを造りたいとの思いから、全てのキュヴェにおいて樽を使用せずにステンレスタンクで醸造。畑での葡萄栽培はリュット・レゾネを実践しています。
オートレオー家のリリースするシャンパーニュは2つのレンジがあります。1つはメゾンが所有するグラン・クリュとプルミエ・クリュはシャンパーニュ・オートレオーとして。次にメゾンがヴァレ・ド・ラ・マルヌのヴェルヌイユ村に所有する畑の葡萄と契約葡萄栽培農家の葡萄を使用するスタンダードキュヴェです。このルアレ・デボルド ブリュットは、オートレオー家と10年~20年以上の付き合いのあるコート・デ・バールの契約葡萄栽培農家の造るピノ・ムニエ主体に、メゾンンの所有するVerneuil(ヴェルヌイユ村)のピノ・ノワールを使用しています。