ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレ ブルゴーニュ ピノ・ノワール テール・ド・ファミーユ 2014
ブドウの1/3はコート・ド・ニュイ、2/3はコート・ド・ボーヌから。一部、Beaune “La Montée Rouge” や、Gevrey chambertin “Les Evocelles” の若木などもブレンド。樽熟成10ヶ月(新樽比率30%)、無ろ過無清澄でボトリング。
テイスティング・コメント
輝きのあるルビーレッド、エッジがほんのりオレンジを帯びる。香りはチェリーやプラム、クランベリーなどフルーティーなアロマが魅力的で、ドライフラワーやドライハーブのヒント。さらにスモーク、上品なオークのノートが混ざり合い、チャーミングな果実の中にはっきりとスパイスのニュアンスが感じられる。口に含むとスムーズでしなやか。伸びやかに広がる果実味は生き生きとしており瞬く間に口内を支配する。調和のとれた赤い果実やハーブ、爽やかなチェリーを想わせ、華やかな香味の広がりと、含んだミネラルのニュアンスが心地よいアクセント。味わいは緻密で時間と共に深みを増していく優れた構造。過熟感がなく繊細な果実感が楽しめる。エレガントかつ表現力豊かなピノ・ノワール。合わせるお料理は、白身と赤身肉のロースト、鶏肉の香草焼きやトマト煮、牛肉の煮込み、サーモン・マグロのたたき、牛肉のカルパッチョ、寿司など。
2019年11月試飲
ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレ
ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレは、ニュイ・サン・ジョルジュの南のプリモーにあります。1999年に、ブルゴーニュ最大のネゴシアンであるボワセ・グループのジャン・クロード・ボワセが高品質ワインに特化して立ち上げたドメーヌです。約40ヘクタールのブドウ畑と6つのグラン・クリュ(ミュジニー、ボンヌ・マール、クロ・ヴージョ、シャルム・シャンベルタン、マゾワイエール、コルトン・クロ・デヴュ・ロワとコルトン・シャルルマーニュ)を含む約30のアペラシオンを持ち、ブルゴーニュ有数のドメーヌのひとつとなっています。
全てのプルミエ・クリュとグラン・クリュ畑ではバイオダイナミックと入念な収穫量制限を実施し、畑は馬で耕しています。セラーには、新調された発酵用木樽、素晴らしい仕分け用テーブル、赤ワイン用に昔ながらのプレス機を改良した最新のプレス機など最新の設備が整えられています。ワインは1999年から2005年までは、コント・アルマンをポマールのトップドメーヌに押し上げた醸造家パスカル・マルシャンによって造られていましたが、その後は、ピエール・ヴァンサンに引き継がれました。
ピエールもまた、より多くのテロワールを表現すべくワイン造りに真摯に向き合いました。それが見事に実を結び、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2010にてレッド・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、さらに2014年にも同タイトルを受賞するという偉業を成し遂げています。
※ピエール・ヴァンサンは2017年よりルフレーブのワインメーカーを務めています)
ピエール・ヴァンサン氏