ドメーヌ モンジャール ミュニュレ ブルゴーニュ オート コート ド ニュイ ルージュ レ ダム ユゲット 2019
平均樹齢:35年。
テイスティング コメント
鮮やかなルビーレッド。香りはよく熟したラズベリー、チェリーリキュール、赤い花を想わせる魅力的なアロマで、ほんのりとスパイス、新鮮なハーブが香る。そしてなめし革や紅茶、下草のヒント。次第に花の蜜、とろけるような甘い香りが鼻腔をくすぐる。口に含むとソフトでしなやか。繊細さと力強さを合わせ持ち、風味はフルーティーな果実と花束、フローラルな要素との融合、舌触りはしっとりとしていて広がりが良い。シルキーで、キメ細かなタンニンと上品な酸とのバランス。果実の熟度を感じつつ洗練されていて、引き締まった酸の余韻が心地よい。甘辛度が絶妙のバランス。余韻にジューシーな果実のフレーヴァー。合わせるお料理は、牛肉のカルパッチョ、牛や仔羊・鴨肉のロースト、ジビエ、鶏肉の香草焼きやトマト煮、赤身マグロの醤油漬け、寿司など。
2019年12月試飲(2017年ヴィンテージ)
ドメーヌ モンジャール ミュニュレ
1620年から始まる由緒ある造り手です。現在はヴァンサン モンジャール氏が8代目の当主を務めています。北から南まで幅広く優良な畑を所有し、33ものキュヴェを生産しています。さらに今後も徐々に畑を広げていきたいと考えています。テロワールの個性を存分に活かしたブルゴーニュの王道ともいえる味わいを高品質で幅広く世に広く伝えることの出来る数少ない生産者です。19人ものスタッフは家族のように大事にしており、彼らは畑での作業に日々勤しんでいます。この人数で細かく管理することで、除草剤など化学的介入を回避することができ、結果として葡萄は生命力溢れる純度の高いものとなります。
印象的な紋章は良いワインは畑からでき、その畑で徹底して働くという意味を持っています。こだわりは細部にまで渡り、オーク樽は有名なトロンセの森の隣でヴァンサン氏自らが森を開拓した区画の樹を使っています。そこで上質なオークを厳選し、18ヶ月間の自然乾燥の後、樽にします。ここまでこだわり、妥協しないで出来るのはブルゴーニュでも数えるほどでしょう。ワインはテロワールの個性を余すことなく活かし、モダンでありながら、古き良き時代の要素も上手く取り入れており、誰もが素直に楽しめる見事な造りです。どのヴィンテージにおいても常に高い品質と満足度を約束してくれる素晴らしいドメーヌです。