ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス コート・デュ・ローヌ・ルージュ 2018
除梗80%。品のある酸、ミネラル感とスパイスのニュアンス。コンクリートタンク仕込み、9か月フードル熟成。
テイスティング・コメント
紫を帯びた濃いルビーレッド。新鮮なストロベリーやブラックベリー、イチジクの香りにオレンジピールや紅茶、リコリス、スパイスのヒント。僅かにジャムのような甘さ、スパイシーさと調和した上品な甘みが感じられる。口に含むと瑞々しくスムーズな飲み心地で、広がり豊かな果実味が口内を支配する。過熟感が無く香り同様に新鮮な味わい。バランスのとれた酸がフレッシュさ(良い意味でサッパリとした)を与え、ミネラル感とスパイスのニュアンスが複雑さを醸し出す。美しい丸みがあり飲みやすい印象。ボディは中庸で、タンニンもキメ細かく其々の要素が綺麗に溶け込んでいる。合わせるお料理は、ハム・サラミ、赤身肉・鶏肉料理、ジビエ、うなぎの蒲焼、豚しゃぶゴマだれなど。
2019年12月試飲
ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス
現責任者クリストフ・サボン氏の父、エメ・サボン氏は1973年にセラーを建設。地元では“ジャナス”と呼ばれていたCourthezonの自営農場 から“ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス”を設立しました。新たな区画を入手してドメーヌを拡大することに熱意を燃やし、ドメーヌは当初の15haから今日90haにまで所有区画を増やしています。クリストフは専門的にブドウ栽培とワイン流通を学んだ後、1991年に父からドメーヌを受け継ぎました。彼は様々なキュヴェを生みだし、このドメーヌの業績を発展させています。2001年にはクリストフの妹イサベルもボルドー大学醸造科を卒業し、ドメーヌに加わりました。
ドメーヌは現在、様々なタイプの土壌(粘土質砂、丸く削られた礫石、赤土等)からなる60以上の区画を所有・運営しています。細部まで行き届いた情熱的な作業の結果、凝縮し、洗練されたエレガントなワインが生まれています。
ドメーヌの哲学
・土壌と環境を尊重すること
・ブドウ畑に対する理にかなった丁寧なケア
・土壌の特性を真に表現するための醸造と熟成
・合理的なマーケティング
ジャナスでは、バランスを尊重しながら、ワインに新樽・古樽にかかわらず木の風味をつけることなく、果物とスパイスの風味によりその土壌の特性をはっきりと引き出すようにしています。木の風味はそれらの自然の風味を損なうと考えています。12-14ヶ月後(翌年の10-11月)大樽もしくは小樽のワインはブレンドされ、卵白を使用して軽く清澄されます。冬の間の寒さはタンクでの沈殿を促し、春の初め頃(3-4月)に瓶詰めされます。
近年、評論家の高評価やメディアなどの影響もあり、爆発的に人気が高まっており、特にワイン・アドヴォケイト等では、上位キュヴェは毎年のように満点、もしくは満点に近い点数を獲得しており年の出来に左右されない安定した彼らのワインは常にマーケットの熱い注目を浴び続けています。