アンリエ バザン ウーゼブ グラン クリュ 2012
年間生産本数、僅か2400本!日本にはなんと120本という希少性。
グラン クリュのヴェルズネとヴェルジーの上質なブドウ、シャルドネ(30%)とピノ ノワール(70%)が使用されています。8年の熟成を経ながら目の覚めるようなフレッシュさと力強さのインパクト。果実味の深いニュアンスが感じられます。
ドザージュ: 7g/L
テイスティング コメント
淡いゴールド/ストローイエロー。チェリーやプラム、熟した柑橘類の香り。そしてパン、ブリオッシュ、ヘーゼルナッツ、白檀の香りなど、しっかりと成熟度を感じる。さらにアプリコットや仄かな蜜のニュアンス。奥行のある芳香が鼻腔をくすぐる。味わいは鮮明かつリッチ。8年の熟成を経ながら目の覚めるようなフレッシュさと力強さのインパクト。トーストやブリオッシュを思わせる香味が口いっぱいに広がり、味わいにボリュームを与えている。上品で心地よいドライ感、その上でコクと深みを感じ堂々たる存在感を放っている。合わせるお料理は、グラタン、蒸しアワビ、シーフードと茸のアヒージョ、鶏肉やオマールのロースト、天ぷらなど。
2020年12月試飲
アンリエ バザン
1890年、ほとんどのブドウ園がグラン メゾンに買われる中、ヴェルズネに住む3人の男が立ち上がりました。未来のワイン醸造への挑戦の為、彼らはブドウ園を守る決意をしたのです。その内の1人がガストン アンリエ、シャンパーニュ アンリエ バザンの始まりです。
1968年、現当主の父ダニエルはヴィレール マルムリーのワイン生産者のミシュリン バザンと結婚しました。2つのテロワールが合わさり、シャンパーニュ アンリエ バザンが誕生しました。現在はヴィレール マルムリー村 (プルミエ クリュ)、ヴェルズネ & ヴェルジー村(グラン クリュ)の合計8ヘクタールをビオに近いウルトラ レゾネで栽培しています。
アンリエ家が所有していたヴィレール マルムリー村は99%シャルドネ、バザン家が所有していたヴェルズネ村は99%ピノ ノワールの村です。両家が結婚した当時、自分たちのシャンパーニュを新たに醸造することを決め、これまでのリザーブワインはそのまま残していました。その為シャンパーニュでは大変珍しい50年前からのソレラシステムを採⽤しており、セレクション ド パルセールにはそのソレラを30%ずつ使⽤しています。これは⼤貴貴重なもので、あのKRUGにおいても50年前のソレラはありません。
リザーブワインによる熟成感、ヴィレール マルムリー(プルミエ クリュ)のシャルドネのミネラルと、ヴェルズネ(グラン クリュ)のピノ ノワールの優雅な果実味が食欲をそそる、豊かでバランスのとれたシャンパーニュです。