オー ボン クリマ シャルドネ サンタ バーバラ カウンティ 2019
シュール リーの樽熟成が生み出すクローブとナツメグのスパイスの香りを背景に、がっちりとした火打石のような香りが際立ち、柑橘類と核果の風味と香りは、美しいレモン/ライムの皮の香りのフィニッシュへと仕上げます。このシャルドネは凝縮感があり、爽快でお料理を引き立たせる名脇役としての仕事を果たします。
テイスティング コメント
外観は明るいレモンイエローに、微かにグリーンのトーン。香りは爽やかなシトラス、洋梨、桃のアロマとバニラやクローブ、火打石、ミネラルのノート。口に含むと輪郭は丸く、きびきびとした酸味が心地よい。幾分軽快で上質、広がりの中にしっかりとした軸をもちリズミカルに広がっていく。美しく熟した果実味が印象的で、溶け込んだ樽のニュアンスがやさしく包み込む。フレーヴァーに果実とコーヒー、アーモンド。合わせるお料理は、豚・鶏肉のロースト、白身魚のムニエル、揚げ物、茸のパスタなど。
2022年6月試飲
オー ボン クリマ
伝説のワインメーカー、故ジム クレンデネン
1976年にカリフォルニア大学サンタ バーバラ校法学部を卒業した後、ブルゴーニュとシャンパーニュで1ヶ月を過ごしたジム クレンデネンは、法学を究めることよりも、ワインの道に進む決意をします。1978年からは、サンタ バーバラのザカ メサ ワイナリーにて3年間アシスタントとして学び、1981年にはオーストラリア、フランスで修業を積みました。ブルゴーニュの神様と称されるアンリ ジャイエにも師事し、ワインメーキングにおいて多大な影響を受けたと言われています。
オー ボン クリマ ワイナリー
1982年設立のワイナリー。「Au Bon Climat」とは、「良いクリマ(テロワール)」という意味で、その頭文字から「ABC」の通称で親しまれています。アンリ ジャイエ氏に師事した鬼才ジム クレンデネンの生み出す繊細なワインは、当時では珍しいスタイルでしたが、一気に人気・注目を集めるようになりました。ワイナリーを立ち上げて間もない1989年、1990年と2年続けて、ロバート パーカーより「ベストワイナリー オブ ザ イヤー」に選出されています。三角形のラベルは「オー ボン クリマ」の象徴としてあまりにも有名。世界中にファンをもち、アメリカで最も有名なワイナリーの1つとなっています。