ヴェレノージ ロッソ ピチェーノ スペリオーレ ロッジョ デル フィラーレ 2018
ロッソ ピチェーノ スペリオーレの選りすぐりの傑作で、単一畑から造られています。名前は、イタリアの有名な詩人の書いた詩から取られています。ロッジョとはイタリア語で「朱の、赤い」という意味で、炎のことを指します。「夕暮れの葡萄畑にたたずむ男、その目の前には真っ赤の炎に包まれたかのような葡萄畑が広がっています・・・」。12年連続のトレ ビッキエリ獲得など、品質が毎年向上している理由のひとつとして、葡萄の樹齢が上がっていることが挙げられます。収穫量を抑え、まず畑で選別し、セラーに運んでからさらに選別します。除梗してから、ポンピング オーバーと温度管理が出来る100hlのステンレスタンクで発酵。醸しは約28日間です。フランスのメーカー ベルトミューのバリック(新樽も使用)で18ヶ月熟成させます。色々なベリーをミックスした複雑で広がりのある上品な芳香、しっとりした果実の深い味わいとエレガントな深みのある力強さを持っています。
初めてリリースした1993年ヴィンテージからヨーロッパ各国の雑誌、品評会でいきなり高い評価を受けています。何年にも渡ってワインガイドの最高評価を獲得し続け、イタリア国内のみならず、国際的にもロッジョ・デル・フィラーレの品質の高さは知れ渡っています。
評価
ガンベロ ロッソ ヴィーニ ディタリア: トレ ビッキエリ獲得(2001~2012Vtまで連続)
テイスティング コメント
エッジがほんのりとオレンジが混ざる濃いガーネット。黒みが強く深い色調、粘性は高め。香りにはドライフルーツ的要素が強いブラックベリーやブラックチェリー、ラズベリー、タイムやブラックペッパー、シナモンなどのスパイス香。樽熟によるバニラやカラメル、トースト、エスプレッソなどの深く香ばしい香りをアクセントにタバコ、皮革、土、暖かな大地のニュアンスが複雑性・奥行を与える。アタックはソフトでなめらか。凝縮度が高く濃厚な果実味が瞬く間に口中を満たす。香りの要素がそのまま風味となる芳醇な果実の旨みが広がり、甘いグリセリン分が大変豊か。果実感を引き立たせるスパイスやオーク、やさしいバニラのフレーヴァーが絶妙で味わいは深く層を成す。キメ細かなタンニンとエレガントな酸がバランスよく交わり、シルキーなテクスチャー、しっかりとした骨格を持つ。エキス分が充実した申し分の無いインパクト、肉厚でふくよかなボリューム感を備える。飲み応えのあるフルボディ、突出した長い余韻が続き、重厚な味わいにもエレガントに仕上がっている。
ヴェレノージ
ヴェレノージは、イタリアのアドリア海沿岸のほぼ中心に位置するマルケ州のアスコッリ ピチェーノ地方でワイン造りを行う、注目を集める生産者です。父の自家用のワイン造りを小さい頃から手伝っていたエルコレが、抑えきれない情熱とともに始めたワイン造りは徐々に拡がり、現在では105haもの葡萄畑となりました。かつては「無口な職人エルコレ」というイメージでしたが、今は20名の若いスタッフが協力して品質向上に努めるチームとなっています。エルコレはテイスティングやワインの総合管理を行い、個々のワインには担当者がいて、全ての決定はスタッフ全員で行っています。
2002年6月から、トスカーナ出身のトップエノロゴ、アッティリオ パリをコンサルタントに迎えました。かの著名なワイン評論家ロバート パーカー Jr.は「ワイン アドヴォケイト、152」で、アッティリオ パリの参加について『重要な動き』として言及し、『マルケ南部のリーダー的生産者となりつつあることを確信している。』と書いています。
日当たりのよい斜面の畑から注意深くデリケートに栽培された葡萄を、各ワインのタイプにとって、最もアルコール含有量が適当となる糖度の時期に収穫します。また、ワインへの醸造は生産サイクルの重要なプロセスです。畑での作業の結果を十分生かすため、コンピュータ管理された温度コントロールした醸造方法、ソフトでデリケートなダメージをもたらさないプレス、ワインの種類によって様々なサイズや種類のステンレスタンクやオーク樽を使い分ける熟成が、色、味、ブーケ、アフターがパーフェクトなバランスの品質につながります。
ロッソ ピチェーノの最良の生産者として掲載
エルコレのワインはすでに国内外で高く評価され、ヒュー ジョンソンの「ポケットワインブック」ではロッソ ピチェーノの最良の生産者として、イタリアワインのガイドとして名高い「ガンベロ ロッソ」でも好評価を得ています。ほとんどのイタリアワインが集う展示会ヴィニタリィの品評会や、その他国内外の品評会でも毎年のように受賞しています。