ブリュノ コラン ブルゴーニュ アリゴテ 2017
シャサーニュ モンラッシェ村にある区画、1988年に植えられた古木もの。
熟成: ステンレスタンクで10ヶ月。
テイスティング コメント
淡いストローイエロー、微かにグリーンのトーン。香りは新鮮なレモン、リンゴのアロマとグレープフルーツの皮、サンザシ、ハーブティー、ミネラルのノート。口に含むとなめらかで、生き生きとした酸味が心地よく非常にクリアー、味わいは洗練されている。爽やかな白い果実、柑橘類の風味が広がり、たっぷりとしたミネラルが味わいに深みを与える。キレのよいドライ仕立て。エッジが効いているものの上品にまとまっておりエレガントな余韻へと誘う。
合う料理 サラダ、魚介の網焼き(レモンを添えて)、カルパッチョ、アクアパッツァ、和食、ハムとパセリのゼリー寄せ(ジャンボン ペルシエ)など。
2022年8月試飲
ブリュノ コラン
より現代的なスタイルにワインを仕上げるミシェル コラン ドレジェのもうひとりの後継者、ブリュノ コラン。
ドメーヌ ミシェル コラン ドレジェのミシェル コランが2003年に引退し、ふたりの息子、フィリップとブリュノはそれぞれ独立しました。次男のブリュノは当初、父ミシェルの自宅敷地内にある旧醸造施設でワイン造りをしていましたが、2006年以降は祖父の自宅カーヴを使用するようになり、スペースが増えた結果、1年を越える18ヶ月の樽熟成が可能になりました。
ブリュノが所有するブドウ畑は計8haほどで、兄フィリップと同じく、地元のシャサーニュ モンラッシェのほか、ピュリニー モンラッシェやサン トーバン、サントネイ、マランジュなどコート ド ボーヌ南部のアペラシオンに広がります。ただし、シャサーニュの1級畑だけでもブランショ ドゥシュ、ブードリオット、ショーメ、シュヌヴォット、マルトロワ、モルジョ、アン レミリィ、ヴェルジェと8つも所有し、兄よりも俄然シャサーニュにフォーカスしたドメーヌといえるでしょう。
白ワインの醸造法は、兄や父と同じく、発酵のきっかけを温度管理の容易なステンレスタンクで始め、発酵が中盤となったところで樽に移すというもの。新樽率は村名で20%、1級で20〜30%です。赤は収穫したブドウを100%除梗し、キュヴェゾンは12〜15日ほど。ピジャージュは行わず、ルモンタージュのみで抽出し、12ヶ月間の樽熟成。その後、さらにステンレスタンクで6ヶ月寝かせてから瓶詰めします。
ブリュノのワインはミネラル感の強いフィリップのものよりむしろ果実味重視。より若いうちからとっつきやすく、長く寝かせる余裕のない家庭やレストランで重宝するワインを造っています。