シャトー ド カルル 2019
樹齢: 30~35年
評価
2019VT ジェームズ サックリング: 93点獲得
テイスティング コメント
紫がかった濃いガーネット。熟したプラム、赤や黒のベリーフルーツ、ドライフラワーの香り。そして甘いスパイス、バニラ、杉、ダークチョコレート、上品なオークのノート。味わいはまろやか。ふくよかでたっぷりとした果実味がありキメ細かなタンニンがバランスよく溶け込んでいる。樽感は強すぎず、濃縮感がありながらピュアで、きれいな果実味が尊重されている。温かみのあるモダンなスタイル。若いうちからから楽しめる。
合う料理 牛もも肉 赤ワインソース仕立て、ミートローフ、すき焼き、ハード系チーズなど。
2022年10月試飲
オー カルル / シャトー ド カルル
シャトーはフロンサック、サイヤン村の丘陵に位置し、畑はリボルネとイズルの谷の上に広がります。シャトーのテラスからの眺めはポムロールの上空を飛び、サン テミリオンの大修道院、シャトー トロロン モンドの丘まで広がります。所有する畑は20haで、サイヤンのコミューン上、アペラシオン フロンサックになります。畑の大半は南と東に面した粘土石灰質と粘土シリカ質です。イズルの谷の上にそびえ、猛暑の苦からブドウを守ってくれています。主要なブドウ品種はメルロ(90%)、その他の品種はカベルネ フラン(5%)、とマルベック(5%)。
素晴らしい質のワインを造るには、ブドウの質が最も重要で醸造に影響を及ぼします。素晴らしいブドウなしには、素晴らしいワインは存在しません。それは最良の果実熟成と、その均質性、さらに完璧な衛生状態までもが造り手に求められています。実用的で自然とのバランスを尊重した手入れの仕方にこだわり、環境と土壌の永続性に配慮した、害虫や病気に有効に作用する持続可能な農法を実践しています。収穫は、新鮮さと質を守るために手摘みで行われます。
醸造所は2003年に再築されました。ブドウは温度管理された10個のステンレスタンク一杯に注がれ、6日から10日の間、低温マセラシオンが行われます。そして、発酵後、オークのバリックに移されます。18ヶ月から24ヶ月の間、空調設備のある醸造所のバリックの中でやわらかな熟成が行われます。大部分のオー・カルルは500リットルのオーク樽でも直接醸造されます。この肝要な醸造方法が豊満さ、丸みとキメ細かさをタンニンに与えるのです。